2006年3月、わたしはこんな「乳児の母」だった(笑)
まあ、よくやってたもんだと、我ながら感心する。
少し解説すると、着物を晴れ着=振袖、訪問着、を買うと、次に、「大島(紬)ぐらいはもっていないと・・・」と呉服屋さんに威張られる(笑) 最高の普段着。わりと皆さん1枚は買わされてか、持ってる。そしてほとんど着たことがない。
だのに、手持ちのランクを、数値評価で自慢するおかしな着物。5マルキ(荒)--9マルキ(細かい)。大島着て出歩いてるひとで、着こなせてるひとはほとんどいない。着物の風格に中の人が負けてる。だけど、だれでも「高い大島紬だ」知ってるからお世辞は言ってもらえる。そんな難しい着物。
で、13年前、破格値の反物を男物の中からみつけた。色黒のわたしに似合う白い大島紬。丈夫で有名っていうんだから、とことん、とことん、着倒してきた。素敵に着る唯一の近道は、「とことん着ること」 どんだけ、着物の達人の文章読んでも、それ以外でてこない。ならば、と、とことん、目指した(笑)
汚れもするし(丸洗い、という特殊クリーニングに出す)、裏地とのずれもでてくる。そうなると、全部ほどいて、反物状態に戻して、徹底的に洗って(洗い張り)、イチから仕立て直してもらう。これを2度やった。もうすぐ3度目(笑)
「孫の代まで持つ」=3代=100年?ほど丈夫と言われるが、わたしには当てはまらない。もう生地が薄くなりつつある。娘の代まで持つとは思えない(笑)