2019年 9月 九州医療センターにて、記す。
「ドラッカーとオーケストラの組織論」に想う。
NO.1「ドラッカーとオーケストラの組織論」(日本フィルハーモニー交響楽団:山岸淳子:著書)
「経営管理者とは、部分の総体、資源の総計を超えるものを生み出さなければならない。謂わば、オーケストラの指揮者である。
指揮者によって、単なる楽器(プロの演奏者)が生きた総体的な音楽を生み出していく。
指揮者は、作曲家の楽譜を手にする。
指揮者は、謂わば翻訳家である。
だが経営管理者とは、指揮者であるとともに作曲家でもある。」
「未来の組織は、情報化組織(情報が組織の構造と運動を支える)&フラットな組織となる。謂わば権限なき情報により互いを支える組織である。
その折、ミドルマネジメントの不要化が進み、トップダウンではない自律的責任とコミュニケーションによる組織運営と総合的な強いリーダーシップが求められる。」
「情報化組織は、具体的・単純・明確な共通の目的が存在しなければならない。」・・・とか。
昨年度から組織構成の改革と運営方法の変革を求め、種々手を打ってきたが、少しづつながら良い方向へ動きだした感じ!
未だ道半ばなれど、可能性を求めて只管進みゆくのみ!
NO.2「ドラッカーとオーケストラの組織論」
楽器の扱い方や演奏方法は、大抵の場合に演奏家の方が詳しい。
故に「指揮者はビジョンを示せば演奏家が、それを具現化し、時に指揮者の想定を超える演奏さえも成し遂げる事がある。」んだって?
『戦略が、規模を規定する。』(ドラッカー)とか。
今後の「広域化」「国際化」「人材育成」「NW構築」「収益」等の各部門の事業展開を図っていかなければならない。
『細心にして、大胆たれ!』
『正確にして、迅速たれ!』・・・をモットーにしてきたが、是から益々の自己研鑽が必要となるなぁ~。ジックリ構えつつも、兎も角ガンバ!
NO.3「ドラッカーとオーケストラの組織論」
「非営利組織における『目的』とは、人と社会の変革である。
『成果』とは、変革された人の人生である。
『役割』とは、人と社会を変革する存在である事。」
「非営利組織がミッションを具体化していく為には、三つの柱が重要である。
第一は、ニーズ・機会とは何か。
第二は、卓越性・強みとの合致性。
第三は、事業実施への価値を信じているか。」
「大事なのは、具体的な行動である。よってミッションは行動重視でなければらない。」・・・だって?! なぁ~んか、納得!
ミッションは、具体的で果敢な行動を伴わなければ、全くと言って良い程、意味をなさない。正しく空理空論となり、実生活においても空回りするばかりである。
特に『人と社会の変革』を目指さなければならない。・・・との視点は重要である。先ずは自ら事業展開に関わる中で、自己変革へと通じていく事を意識する事である。更に社会のニーズに応え、社会システムの変革(より良き方向)へと連動させる事であろうか。
正しく、人間(自分自身)の変革と、社会の改革を目指し、伴わなけえれば、同じく言葉遊びで終わるであろう。
又、単なる組織の拡充や事業展開のみに、重点を当ててはならない。自戒すべき視点である。例えば時々のボラ参加だけでも様々な立場の方や価値観が違う方と一緒に活動するだけでも、お互いの刺激を受け、それだけでも一歩幅広い考え方や行動に繋がっていくキッカケとなるかも知れない。
ホンデモッテ現実的には、「仕事」「遊び」「研鑽」の三拍子が揃うとベターやろうなぁ~。何か一つだけに拘ることなく、幅広くジックリと取り組める様になりたいもんや! 退院したら思いっ切り遊びを取り入れるぞぉ~!
NO.4「ドラッカーと の組織論」
●コミュ二ケーションとは、何か?
コミュ二ケーションは、受手の価値観、欲求、目的に合致する時に強力になる。更に言えば、受手の信念、価値観、性格、欲求までさえも変革する。
「他者へ共感する情操」により、人の心を豊かに彩り「変革された人生」へと変えていく。
オイラも十年来、言い続けてきたが・・・。
「協働&共働+響働社会の創出」を地域で、目指していかなければならない。
❝ 響働 ❞ とは、心と心が通い合う関係であり、正に、打てば響く!が如き、お互いの信頼関係が確立されたあ時代社会の創出を意味する。
「非営利組織は、メンバーや支援者へ常にミッションを実現する為の【具体的な目標と成果】を明確に示さなければならない。そして、寄付者を参画者へ変え、人々にコミュニティ共通の目的を与えていく事となる。ミッションの拡大と変革を目指し、顧客のいる場所へと移動し展開しなければならない。」
・・・フムフムここまで持っていくんは、かなり難しいけんど、重要な視点やなぁ~。要するに、顧客第一と言うことであり、具体的な目標と最終的到達点を明確にする事であろうか。
顧客が求めているニーズは何か?
それに沿って全て事業展開を図っていく事がポイントとなる。
ISCとしても、地域の問題点&課題を洗い出し、何が不足し、何をすれば皆さんが喜んでいただけ、且つ課題解決に連動するのか?
常に考え、そこから新たなる展望を開いていかなければならない!
NO.5「ドラッカーとオーケストラの組織論」
「組織の目的と使命の定義の出発点は、顧客である。」
「その顧客は誰か?どこにいるのか?」
「我々自身が、顧客のいる場所へと移動し、ミッションの拡大と変革を図らなければならない!」
「組織の目的は、人と社会に対する貢献である。」
要するに、関わりが地域であれ、世界を相手にする場合であれ、主体的に関わらんとする人は、ユーザーの立場で現場に足を運びながら、現地の実態と、そこに住む方々の要望を受け止め、適格なサービスを提供すべきである。
更に、己自身の変革を常に意識し図りながら、地域社会へ如何なる貢献ができるか、呻吟しつつ具体的な対応を推進しなければならない。・・・との想い強し!
本冊子は、NPO/NGOの組織論≒未来の組織論
⇒オーケストラの組織と運営方法の幾種類か提示し、理想的組織論を述べている。各種事例も結構面白かったし、今後の組織運営にも幾らか参考になりそうである。
上記は、「悪性リンパ腫:抗がん剤点滴治療」で、多くの副作用(高熱、吐き気、倦怠感、全身浮腫&湿疹、便秘等)や感染症(白血球減少:8000⇒700)や酷い腰痛(脊椎に10cm程、立てヒビ入り)等と苦闘していた真っさ中に、横になるベッドでクラブの未来展望を図るべく拝読し、密かなる楽しみの一時であった。
“二人の人間が、同じ場所から眺めている。
一人は泥土を、もう一人は星を。”
・・・ラングブリッジ「楽観と悲観」
『前進なきところに、生命の脈動はない。
進歩なきところに、真の生き方は生まれない。
創造とは、安易に妥協しようとする自身の心との戦いである。
その心に打ち勝ち、極限まで挑戦・努力・工夫を重ねていってこそ、新しき道は開かれる。』・・・との若き薫陶の日々に刻みし指導が、胸に響く!
何処にいいようと、如何なる状況だろうと、楽しみな時間は作れるし、未来への希望はつくれるものである。 兎も角、今日も元気に生ききろう!
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