アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

あの「広場」のこと

2009-06-05 | Weblog
 戦車が無抵抗の人を轢き殺す場面がテレビに映った。




 20年前、「人民を解放する」という軍の兵士たちは、自国の「人民」を轢き殺していた。



 上の命令だけで動く。自分の判断は抑え続ける、「人民を解放する」はずの兵士たち。


 上の命令だけを聞く人々の危うさ。





 「血の月曜日」。


 ふだんは観光地である広場に出現した地獄。


 この20年間で、一番忌まわしいニュースの見出し。



 「人民解放軍」。


 兵士たちは実は人民を解放させない権力者たちの「道具」でしかなかった。






 悠久の大地に育まれたあの国の文化は、海を隔てた小さなこの国に多くの恩恵を与え続けてくれた。



 日本にとって、父親のような国だと思っていた。




 私にとっては、父の生まれた国でもあった。




 幼い頃から、何事にもスケールの大きなあの国のエピソードを聞かされ、小さな枠組みの中でばかり生きている小さなこの国の民としては、大きな憧れを抱いていた。





 が、実は自国民を殺す、程度の低い国だったのだ。


 失望は大きかった。


 実は軽蔑すべき国だった。




 醜い支配階級。



 そして、きょう失望を新たにした。


 20年という時間は、醜い国が成長するには短かったようだ。




 「あの広場」で起きたことをいまだに隠している。




 あるジャーナリストは表現した「異形の国」。



 「北」が「鬼っこ」ならば、あの国は「鬼」だろう。


 自らを見つめることができない、勇気のない国。



 宦官ばっかりなんだ。


 あっ! でも、この国も一緒か。
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