アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

息子の誕生日、あらためて感謝

2012-02-16 | Weblog


 今日は、息子の8歳の誕生日。


 平日ではあるが、仕事のあと福島市の単身アパートから郡山市の自宅に戻り、ささやかな誕生パーティーを催した。


 双葉町から避難している義父母と双葉高校のサテライト校に通う姪にも参加していただいた。


 過去7回の誕生日は、私と妻、それに当事者の息子の3人だけだったが、今年は倍の6人。


 お寿司にケーキと、夕食がいつもよりちょっと豪華になっただけの簡素なパーティーだったけれども、息子は何より人数が多いことに大喜びだった。


 原発事故に起因するにぎわい。そう考えると、素直には喜べない面もある。が、それは関連付けが過ぎるものだろう。


 祝福してくれる人が多いのはうれしい、それだけ。複雑に関係を絡めて考える大人たちの方が、不健全なのだろう。


           ◇


 現在、午後11時30分。息子を寝かしつけたあと、起きだしてこのブログを書いている。


 単身アパートのIT環境が再び不調に陥り、このところアパートではパソコンを使っていない。ブログ更新は1ヶ月以上ご無沙汰となってしまった。


           ◇


 キーボードをひとつひとつ、なるべく静かにたたいている。


 パーテーションの向こうに、高校1年生の姪が寝ているからだ。


 昨年の3月11日、地震のあとの津波に追われ、当時7人暮らしだった家族と一緒に、ともかく海から遠い場所へと逃げた。福島県の中通り、会津地方で何度も居所を変えながら避難生活をし、7人の家族は次第に散りぢりになり、昨年夏から郡山のサテライト校に通うために、すでに祖父母が避難していた我が家に移り住んだ。


 まさに、翻弄。親ともきょうだいとも離れ離れとなった。


           ◇


 息子の誕生日。


 親としては、生まれてきてくれてありがとう、育ってくれてありがとう、と切実に思う。常々思ってはいるが、やはり誕生日という節目に、その感謝を再認識する。


 姪だって、きっと同じだ。


 まだ高校1年生。親たちは、もう少しその成長を身近で見守りたいのではないだろうか?


 それができない現実と、その現実を受け入れざるを得ない自分。きっと今夜も子どもを思って眠る親たちが、親を思って眠る子どもたちが、たくさんいる。


 福島県内には、一緒に暮らせない親と子がたくさんできてしまった。


 原発、そのなんと罪深いことか。


           ◇


 私は、息子の誕生日には自宅に戻れる。現在の福島県では相当に恵まれた方の親だ。


 感謝。


 さて、当ブログも復活させようか。まずは、あすからIT環境再整備。あっ、あと仕事も頑張りますよ、もちろん。


 おやすみなさい。
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