アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

タンポポお迎え

2007-12-12 | Weblog
 きょうは息子の幼稚園の「給食参観日」。

妻が仕事を午前中で切り上げて参観した。

 妻は午前7時に出勤。その後、私と息子は朝ごはんとトイレ、歯磨きを済ませ、午前8時に家を出た。幼稚園までは車で約5分。

 「きょう、タンポポお迎え?」  
 
 「そうだよ」
 
 「ふーん。きょうタンポポお迎えだよね?」
 
 「そうだよ。よかったね」
 
 「やった!」



 「きょう、タンポポお迎え?」
 
 「そうだよ」

 「ふーん、ねえ、本当にきょうタンポポお迎え?」

 「そうだよ。お母さんが行くからね」

 「やった!」



 「ねえ、きょう、タンポポお迎え?」


 この会話だけを車の中で5分間ずっとしていた。息子には、よほど嬉しかったのだ。


    ◇

 「タンポポお迎え」とは、幼稚園の午前の保育「タンポポ組」だけで、親が昼に迎えに行くこと。ちなみに午後の「延長保育」を経た夕方のお迎えは「延長お迎え」。
この日は、参観のあと妻が仕事に復帰せずに、息子を連れて帰った。


 何度も触れているが、同じ年少クラスでは、息子だけが「延長組」である。「延長」の子たちとも仲が良いようではある。が、みんな年上であるため、もめごとになると息子はいつもやっつけられているようである。

 同じ年齢の子たちが帰ったあとの、年長者たちとの厳しい社会。それを回避できて、クラスのみんなと同じくお昼に親と、それも大好きな母親と帰ることができるのだから、息子にとっては最良の日である。


     ◇

 両親共働きは、いいのか、悪いのか? 多分、よくない。


 私にとっても、妻にとっても、最優先すべきは自分ではない。優先順位の第一位は、もちろん子どもである。子どもに食わせること。さらに「自ら生きる力」と「他を理解しようとする力」を得てもらうこと。これこそ、最優先して為すべきことである。

 自分の生業である仕事と、子育てと、どちらが重要であるか? 答えは明確である。「子育てに勝る大事無し」である。


    ◇

 ただ、「食わせる」ためには仕事をしなければ子育てはできない。仕事をしながらよりよく子を育てるには、結局、両親の一方が仕事に励み、一方が子育てを受け持つのが、当面の解決策でなないかと思う。せめて子どもが小さなうちだけでも女性が仕事から離れられる環境。それを可能にする社会全体の支援を強く求めていきたい。


    ◇

 子どもが小さなうちは、親と子が一緒に共有する時間をできるだけ多くつくる環境。

 「タンポポお迎え」ができる環境。

 本当に、強く、求めている。
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