新しい年になり、もう20日目。松の内は穏やかな日が続いたが、このところは全国的に天気が大荒れ。福島県内も大雪が続いている。
今春に小学4年生になる息子に携帯電話を買い与えた。
この大雪で妻が勤務先から、息子の児童クラブ、ピアノ塾、スイミングなどに迎えに行くのが大幅に遅れてしまい、息子を不安がらせていたために購入したという。単身先から帰宅した土曜日の夜に事後報告を受けた。
仕方ないと思う。
実際、このところの大雪は、仕事をもつ(それもかなり忙しい)妻が、一人で子どもの世話をするのには大きな支障となっていたはずだ。
通話できるのは、私と妻の携帯と自宅の加入電話の3回線のみ。不審者対策の警報ブザーも付いている。
自分の小学3、4年生時分とは随分と変わった。ご近所さんが「連絡先」であり「警報ブザー」であった。
◇
20日の日曜日。正午に妻と息子が出掛けてから1時間半。息子から私の携帯電話に、もう4回の電話があった。
「いま、文化センターの前のコンビニの角」「いま、友達の家に着くところ」。
お出かけ実況中の息子の弾む声に、自分の心も弾む。
ただ、ちょっとばかりの違和感も伴う。社会の変化に対応していかなくてはいけないのだから、現在の我々親子には必需品なのだ。生活の安全・安心が得られ、利便性も格段に向上した。
が、共有する時間が少ないことの穴埋めとしての「必需品」でもあるのだ。携帯電話が不必要な親子になれれば、との思いもわずかにある。
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