アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

必須栄養素 けんか

2010-09-09 | Weblog
 少し前のことだが、今月2日の夕方のこと。


 午後7時前に帰宅したら、妻と息子も直前に帰宅したばかりのようで、居間に荷物を持ったままで立っていた。


 「ただいま」


 「うん…」


 元気がない。


 よく見ると、息子の顔にみみず腫れの縦線が4本。目の周囲には液体が乾いたあとがある。


 (やったな)


 「どうした? けんかか?」


 わざと明るく声を掛けた。


 が、今の今まで妻に説教されていたらしく、息子は明るい声に対して、明るく答えていいものかどうか、戸惑っていた。


 妻を見ると、これも困惑気味。せっかくの説教の筋書きを私がぶち壊してしまったらしい。


 その場は素早く離れて、説教は妻に任せた。


 一緒に風呂に入っているときに、息子に事情聴取した。


 学童保育で1学年上のカエデくんとおもちゃの取り合いになって、引っ掻き合いに発展したらしい。周囲が止めても2人ともけんかをやめず、けんか真っ最中にタイミングよく妻が迎えに来て、ようやくけんかが止まったらしい。


 その後もお互い泣きっぱなしだったらしいが、落ち着いた頃合をみて、謝りっこをさせられて、帰宅したところだったという。


 「お湯が沁みるだろ。カエデくんも今ごろ、きっと引っ掻かれたところが沁みているぞ」


 「お前もカエデくんも同じだね。お前がほしかったとき、カエデくんもほしかったんだよ」


 息子はやや不満げながらも、間を置いて小さくうなずいた。


 「相手も痛かったはずだぞ」。40年前、同じことを親父に言われた。


 そのとき、生まれて初めて、「相手の立場」というモノの存在に気づいたような気がする。


 今回のことで、息子が相手の立場に立ってものごとを考える能力を獲得できるかどうかは分からない。


 ともあれ、やっぱり、けんかは大切だなと思う。「少年」へ、やがては「男」へと、成長していく「男の子」のための「必須栄養素」だと思う。


 いろいろなもめごとを経て、少しずつ大きくなっていってください。



 【註】必須栄養素とは?(ネットより転用)

必須栄養素は、18種のビタミンと20種のミネラル、そして8種のアミノ酸で合計46種といわれています。
この栄養素は人間が健康に生きていくうえで、必要不可欠なものですが、そのほとんどは体内で生産することが出来ないため、食物などを通して外部から摂取しなくてはなりません。
また、この46種類の栄養素は、それぞれをバランス良く摂取してこそ正常に体内で働きますので、偏った摂取の仕方をしては意味がなく、逆に摂取できてない栄養素の欠乏症状として、様々な健康障害が出てきます。
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