徒然なる野鳥のままに悠々散歩

週末には近くの公園、丘陵や海岸を散歩しながら野鳥の撮影を楽しんでいます。

ヒドリガモ

2020-10-16 | 野鳥
先週に撮影したヒドリガモです。
渡ってきたばかりのこの時期はエクリプスといって、オスは非繁殖羽をしています。

エクリプスから繁殖羽への換羽中のオスと思われます。

オスのエクリプスはメスより全体的に赤みが強く、雨覆いが白いのが特徴です。
またオスの額はクリーム色をしています。

クチバシはオスメスともに青灰色をしており先端が黒いです。また他のカモよりは短めで、上陸して草を食べたりするのに適しています。



逆立ち姿で水草を食べていますが、シンクロナイズドスイミングみたいで面白いです。

餌を探すのに夢中のようです。


左がオスで右がメスと思われますが仲が良さそうです。



秋を感じさせてくれるエゾビタキ

2020-10-15 | 野鳥

エゾビタキは夏にシベリア南部、サハリン、カムチャッカ半島南部で繁殖し、冬にフィリピンやニューギニア等に南下して越冬するようです。

日本には秋の渡りの時期に飛来する旅鳥です。

今週、近くの公園でエゾビタキを撮影しました。

類似のコサメビタキやサメビタキとは異なり、喉から胸にかけて明瞭な褐色の縦斑があるのが特徴です。
目の周りに白いアイリングがありますが、他の二種ほど目立ちません。
また、目先には褐色味があり、コサメビタキのように目先全体が白っぽくはありません。


エゾビタキは高いところが好きで立った姿勢で枝にとまり、飛び立って空中で昆虫類をフライングキャッチして再び枝にとまります。


顎の部分に明瞭な顎線があります。












翼の大雨覆の先端と三列風切の羽縁が白くてはっきりしているのも特徴のひとつです。


エゾビタキは春の渡りの時期にみることは少なく、一年に一度の秋の短期間、近くの公園でも観察できる鳥です。

最も身近なシギ類 イソシギ

2020-10-14 | 野鳥
イソシギは河原、湖沼、海岸など水辺に生息する留鳥ですが、日本では淡水域によく見られます。
先週、河原で撮影しました。


過眼線は黒く、眉班とアイリングが白色をしています。

頭部から体上面は褐色をしています。

体下面は白く、翼角の部分で白い部分が食い込んでいるのがトレードマークです。








水浴びをしているところです。



風切りの上部に白斑があり、羽を広げると白い翼帯として目立ちます。




水辺で腰を上下にフリフリしながら歩くのと、翼をやや下げながら先を震わせるような飛び方をするのがイソシギの特徴です。


カモの水かき

2020-10-13 | 野鳥
先週、近くの公園で撮影しました。
コガモが池の水面にのびた木の枝で休んでいました。
コガモはこういった場所がお気に入りのようです。

カモ類は写真のように第2趾、第3趾、第4趾の間に蹼膜(ぼくまく)と呼ばれる水かきがあります。

泳ぐ際に水をかく時には水かきが最大の面積になるように趾を大きく広げ、足を前に出す時には水の抵抗を受けないように趾の間隔を狭めるようにしています。








鳥では、しばしば目が白くなるのをを見かけます。
これは瞬膜、別名第3のまぶたと呼ばれるもので、まぶたの内側に半透明な膜があり眼球を保護する働きがあります。




ちなみに「カモの水かき」ということわざがありますが、気楽そうに水に浮かんでいるカモも水面下では絶えず水かきを動かしているところから、表向きは何もしていないように見えても裏では人知れない苦労や努力をしているというたとえです。


モズの高鳴き

2020-10-12 | 野鳥
先週末、近くの公園でモズを撮影しました。

モズは黒いかぎ状のクチバシをもち小さな猛禽類とも呼ばれている小鳥です。

昆虫やカエル、トカゲ、時にはスズメなどの小鳥も捕食し、とがった枝に串刺しにする「はやにえ」の習性があります。


オスは額から後頭部が赤茶色、胸から腹は橙色をしています。

特徴的な黒い過眼線があります。








木の葉も色づき秋が深まると「キィー キィー キチキチキチ」といったモズの甲高い鳴き声が聞こえてきます
モズの高鳴きを初めて聴いてから75日目に霜が降りだすとして農作業の目安にしている地域もあるようです。
モズの高鳴きはこれから越冬するにあたってのいわゆる縄張り宣言です。




海水を飲むアオバト

2020-10-11 | 野鳥
今週末、アオバトのオスが海上の波消しブロックにいるところを撮影しました。
アオバトは夏から秋にかけて海に飛んできて海水を飲む習性があります。
塩分やミネラルを補給していると考えられていますが、実際のところ詳しいことはわかっていません。


アオバトといっても体の色が青色をしているわけではなくて、古くは緑色のことをアオと呼んでいたことに由来するものと思われます。
全身が鮮やかな黄緑色をしており、とても美しいハトです。
前頭部から胸にかけて黄色味が強い感じです。
クチバシは空色をしています。


オスは雨覆いが赤紫をしており、メスと見分けられます。







ちなみにアオバトはアオーと自らの名前を名乗るかのように鳴きます。




メジロ

2020-10-10 | 野鳥

先週のお散歩写真です。

家の近くの公園で撮影しました。


メジロは目が白いが名前の由来になっていますが、目そのものは白くはなくて目の周りに白いふちどりがあります。

メジロは留鳥で、平地から山地まで広く生息しています。


頭部から体上面が鮮やかな黄緑色をしており、しばしばウグイスに間違われます。ウグイス餅のきなこの色がメジロの体の色に似ているのも要因かも知れません。
小さくてとても可愛いらしい鳥です。


後ろ姿も可愛いです。

メジロは枝から枝へ、木から木へ絶えず動き回っているので、撮影の比較的に難しい鳥です。


ウミネコ

2020-10-09 | 野鳥
ウミネコは日本の代表的なカモメ類です。
鳴き声が、ミャーミャーと猫に似ているのが名前の由来になっています。
留鳥なので、一年中観察することができます。
ウミネコとカモメは一見、姿形が似ているのですが、カモメは冬鳥なので夏場に海辺で見られるとしたらウミネコです。

先日、砂浜で撮影した写真です。
 





クチバシの先端の赤と黒の模様が特徴的です。

尾羽には黒い帯状の斑があり、飛翔時によく目立ちます。

真後ろを振り向いて


体に柔軟性があり器用に羽繕いをしています。



ウミネコは小魚、カニ、昆虫類、ミミズなど、なんでも食べる雑食性です。




羽を広げて整えています。

ウミネコの別日での飛翔シーンです。







ミサゴの水浴び

2020-10-08 | 野鳥
先日撮影したミサゴの追加写真をアップします。



ミサゴが後ろを振り向いた姿は後頭部の冠羽が逆立ってカッコいいです




水浴びをしているところです。

大型の鳥だけあって、その水浴びの姿もダイナミックそのものです。





時々、地上で羽ばたいて羽の手入れをしています。







カワウの群れ

2020-10-07 | 野鳥
先日、河川でカワウの群れを撮影しました。

カワウは体全体が黒色の大型の水鳥です。





白鳥は足を交互に出し水上を走るように助走して飛び立ちますが、カワウは両脚を揃えて水面で跳ねるようにして飛び立ちます。



水上では体が低く沈んだ姿勢で泳ぐのが特徴です。


群れで小魚を捕食しているシーンです。
カワウは水中で魚を捕え、水面まで運んで飲み込みます。


二羽のハマシギ

2020-10-06 | 野鳥
ハマシギは原則として群れで行動し、地域によっては大きな群れを作りますが、近年その個体数は減少してきています。

先日、近くの海岸に二羽のハマシギがいるところを撮影しました。

ハマシギはクチバシが微妙に下に湾曲しているのと、お腹の黒い斑紋が特徴的です。
背中の褐色とお腹の黒斑が残っており、夏羽から冬羽への換羽中と思われます。



波を追いかけるように波に追われるように、波打ち際を歩きながら餌を探しています。



ハマシギはクチバシを泥の中に差し込んで探したり、表面をつついたりして、ゴカイや小さな貝類、甲殻類などを捕食します。





セグロセキレイの白変種

2020-10-05 | 野鳥
先週、近くの公園の小川で、とても珍しいセキレイの白変種と思われる鳥を見かけました。


ウィキペディアによると白変種とは色素の減少により体毛・羽毛・皮膚等が白化した動物の個体をいい、メラニン合成に係わる遺伝情報の欠損により白化したアルビノとは異なるようです。

代表的な白変種にホワイトタイガーやホワイトライオンがいます。



普通のハクセキレイやセグロセキレイとは異なり、頭や顔は白く、体全体も白っぽい部分が多いです。またクチバシと脚は薄いピンク色をしています。



瞳孔は黒いので、瞳孔が赤く透けて見えるアルビノとは異なると思われます。
尾羽をピコピコと上下にふったり、餌を探しながら歩きまわる姿はセキレイそのものです。


セグロセキレイと一緒に行動を共にしていたので、セグロセキレイの白変種かも知れません。




尾羽の長いオナガガモ

2020-10-04 | 野鳥
オナガガモは名前の由来のとおりオスの尾羽が長いカモです。
今週末、近くの池にオナガガモが群れで飛来しました。この時期はエクリプスといって、オスは非繁殖羽をしているので地味です。
渡ってきてまだ間もないので警戒心が強く、人が近づくと飛び去ってしまいます。

換羽中のオスのエクリプスです。

他のカモに比べ、尾羽だけではなく首も長いため比較的スマートに見えます。オスのエクリプスはメスに似ているのですが、クチバシの側面が青灰色ということで見分けられます。ただ光のあたり加減でわかりにくいこともあります。





オナガガモの飛翔シーンです。

翼鏡の色のコンビネーションがとてもきれいです。







幅広いクチバシが特徴のハシビロガモ

2020-10-03 | 野鳥
先日、池にハシビロガモが飛来しました。
飛来したばかりのカモはエクリプスといって地味な色彩の羽をしています。

ハシビロガモのエクリプスです。
オスは虹彩が黄色でメスは茶褐色をしています。
シャベルのような幅広いクチバシが特徴で、英名ではShoveler と呼ばれています。とてもユニークな顔つきをしています。




ハジビロガモはこの幅広いクチバシを水面につけてブクブクさせながら泳いでいることがあります。これは水を取り込みながら進み、クチバシの内側にあるブラシ状の歯で水中のプランクトンなどをこしとって食べるいわゆる水面採餌行動と呼ばれるものです。


池の中を二羽で悠々と泳ぎまわっています。

右を向いたり

左を向いたり、同じ方向を向いて泳いでいます。


ミユビシギとトウネン

2020-10-02 | 野鳥
先日、近くの海岸でミユビシギとトウネンの群れを撮影しました。


写真左側の大きなほうの二羽はミユビシギで、右側の二羽はトウネンです。
ミユビシギもトウネンもいずれも小さな鳥なので単独でいるとよくわからないのですが、並んでみるとその大きさの違いがよく分かります。

ミユビシギです。

ミユビシギは名前の通り足趾が3本で、冬羽は翼角が黒いのが特徴です。



餌を探して波打ち際を歩いていますが、

波が打ち寄せてきても平気で、水中に頭全体を突っ込んで餌を探すのに夢中です。


トウネンです。

トウネンはミユビシギと姿形が似ていますが、ミユビシギと違い後ろ趾があります。
ミユビシギと一緒にいつも慌ただしく動き回っています。





にほんブログ村ブログパーツ

PVアクセスランキング にほんブログ村