1953年2月1日にNHKがテレビ放送を開始して今日で60年。
今はテレビはほとんど見なくなりましたが、
テレビ大好きな子供で、テレビと共に育ってきたので思い出を少し綴ってみます。
誕生からから小学3年生までは葛飾区に住んでいました。
家の近くの京成立石駅そばの公園に街頭テレビが設置されたので、
親に見に行ってくるように勧められて友達と誘い合わせて出かけましたが、
テレビの前は黒山の人だかりで、背の小さな小学1年生には画面はまったく見えません。
別の日には早めに出かけてテレビジョンの前に陣取りましたが、
放送が始まると大人に追い払われてテレビを見ることが出来ずに帰って来ました。
児玉さんというお金持ちの家で、近所の人を集めてテレビを見せてくれました。
放送はプロレス中継でしたが、大人がテレビをぎしり取り囲んでいて、
子供が割り込む場所がなくて力道山の勇姿を見ることは出来ませんでした。
ただ、児玉さんが接待に出してくれるお菓子が楽しみで通ったのが懐かしい思い出です。
1955年、足立区に越して来た小学3年生のときに我が家でテレビを購入しました。
この頃はセルロイド人形やお面がたくさん売れて、平井玩具加工所は羽振りのよい時期でした。
シャープ製の14インテレビ7万円(10万円だったかも)という高価なものを現金で買いました。
テレビは床の間に置かれ、テレビを見るときは画面を覆っている布を上げてスイッチを入れました。
私の家でも近所の子供を呼んでテレビを見せて上げていました。
「月光仮面」「スーパーマン」や、親と一緒に見た「日真名氏飛び出す」と「私は貝になりたい」が特に印象に残っているドラマです。
皇太子と美智子様のご成婚、東京オリンピック、初のテレビ宇宙中継がケネディ大統領暗殺などをリアルタイムで見てきました。
60年経った今のテレビはドラマも情報番組もバラエティも私にはつまらなく退屈なので、
インターネットの中に楽しみを見つけて暮らしています。