ひよりみ日記

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セルロイド・ドリーム(HP)

上村松園「焰」(ほのお)

2018-05-25 20:58:01 | Weblog

昨日は「ピーターラビット」を観る前に、
上野の国立博物館に寄って、特別展「名作誕生」展を見てきました。
国宝・重要文化財級の仏像や絵画が展示されていました。
でも博物館に行った本当の目的は、
制作100年を記念して展示されている
上村松園「焰」大正7年(1918年)を観ることでした。
60年ぶりに観た「焰」の妖艶さと妖しい美しさに、
しばし見取れてその場から立ち去りがたい思いをしました。
「焰」は6月17日まで展示されているので、
もう一度、国立博物館に足を運ぼうと思っています。

謡曲「葵の上」に想を得て源氏物語に登場する六条御息所の生霊を描く。
美人画作家といわれる松園の作品の中では異色の主題。髪の端を噛んで
振り返る青い顔には嫉妬に翻弄される姿が現われ、
白地の着物に描かれた清楚な藤の花にからむ大きな蜘蛛の巣が、
執拗な怨念を不気味に暗示させる。
嫉妬の化身となった生霊を品格を損なわずに造形化した本図は、
近代日本画の水準を高めたと評価される松園の実力を鮮やかに証明している。
(東京国立博物館のHPから)

コメント
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