湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

1月のなごり

2019-01-30 15:44:09 | ポエム
お正月つきのなごりは
一番上にあるカレンダーの表紙と
この寒さで
まだ枯れないでいる
正月飾りの少しの花達だけ


陽射しは
春に向かって歩いてる


一向に
体調が優れない私でさえ
今日の陽射しには春を感じた


ぼちぼちと庭に出て
艶やかな椿の花を摘み


生き残った
お正月なごりの花達とだき合わしてみた


赤い色が
いったい季節がなんなのよって
問われているかのようだった


そんなに
怒らなくても、、、。


私の中で
また一瞬
時が止まったような気がしたから


もう数日で
カレンダーの新しいページになるし
そこには
『立春』の文字が浮かび上がる


春は少し激しい寒さを超えてから
遅れてやってくるのでしょう


タイムラグはあたり前のように
暦の上ではなんて
ありきたりな文面が並ぶ日を超えてから
静かに
ひそやかに


それでも
チラチラと
出し惜しみするかのように
確実に
少しづつ


春はとある暖かな半島から
『菜の花』の便り


私はまた
空を見上げ


手元の椿を見て


ふらふらと
危なっかしい足取りで
その距離と風を確かめようとしてた