「いっぽ」のつぶやき

健康に福祉にボランティアにと、自分らしい人生を過ごすために、一歩ずつ歩んでいる「いっぽ」のつぶやきです。

日本一のごま豆腐

2008-11-21 18:42:31 | 日記
今朝のNHKのほっとモーニングの「この人にときめき!」で、村瀬明道尼(むらせみょうどうに)が取り上げてありました。

滋賀・大津市にある月心寺の住職、村瀬明道尼(84歳)。
毎日、夜が明ける前から作り始めるごま豆腐をはじめ、旬の野菜を使った料理の数々で“精進料理の明道尼”としても知られ、平成13年放送の連続テレビ小説「ほんまもん」の“庵主さん”のモデルになりました。
かつて、日本料理店「吉兆」の創業者で文化功労賞受賞者・湯木貞一さんに、「男勝りな性格と、ごま豆腐は天下一」と評され、今でも、その料理を味わうために全国から多くの人々が月心寺を訪れています。

村瀬さんは、9歳で仏門に入り京都・岐阜・福井で修行を重ね37歳で月心寺の住職となります。
しかし、お酒も飲めばたばこも吸い、好きな食べ物はステーキやトンカツ。
さらに33歳のときには25歳も年上の男性に恋をするという尼僧にあるまじき心も抱きました。
また、39歳のときに交通事故にあい九死に一生を得ましたが右手・右足が不自由になるなど波乱万丈の人生を歩んできました。
彼女の作る精進料理に魅せられて、多くの方が足を運ぶそうですが、その中でもごま豆腐は日本一と言われます。

料理は、自分の体が自由が効かないこともあり、座って厳しく指図をしながら、それぞれの素材をいかし、食べる時間に合わせて、一番おいしくいただけるように時間配分をされています。
ただ、ごま豆腐だけは自ら左手だけで、時間をかけてすり鉢ですりあげていかれます。そのため作務衣の左肩のすりこ木が当たるところだけには穴が開いていました。

思ったことをポンポン口にされるので、男勝りといわれるのですが、歯に衣着せぬその言葉は重みがあります。
交通事故で九死に一生を得て、そのあとの人生はおまけのようなもの。
毎日を一生懸命生きること。そうすると次の日、次の日と繋がっていって、充実した人生を終えることができると言われていました。

料理も堅苦しいものではなく、大鉢に盛られた野菜料理がつぎつぎに出てきて、みんなで回しながら取り分けていくもので、残ったものはお土産に持って帰れるそうです。
ぜひ一度、日本一のごま豆腐とおいしい精進料理を食べてみたいものです。
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