英語な日々

京都在住の英語講師のと猫と英語と美味しいもののお話。
時々、脳動脈瘤のお話もね。

静かな雨の降る日に

2015-09-17 | 日記
静かな雨の降る日に
時間ができて、美容院へ駆け込んだ。

カットとカラリングをお願いする。
ささやかな贅沢の時間だ。

髪を染めてもらいながら、うとうととしていると、途切れ途切れに話し声が聞こえる。

広島の原爆の時に・・・
義理のおじさんが広島市役所に出張で・・・
残された乳飲み子と義理のおばさんは・・・
以来50年毎年原爆記念日に広島へ・・・

いい話だな~
だけど、何年前の話!!?

ふと目を開けた。
ずいぶん高齢の女性が、綺麗な白髪をカットしてもらってらっしゃる。

ああ、そうか。
原爆が身近な体験だった年代って、意外と間近にいらっしゃるんだな。


また、うとうととする。
声は続く。


エビとマッシュルームをね・・・
・・・と一緒にピラフにしてね・・・
新鮮な小アジを・・・
梅肉と味ポンで・・・
・・・南蛮漬け・・・

今度は、ご飯の話かな。
夢ごこちで、聞いていると、健全で美味しそうな食卓がまぶたに浮かぶ。

お元気なんだな。


しばらくすると、本当に夢の中に入ってしまった。
(美容師さんは困りますよね、こんなお客。本気で寝ちゃったんだから申し訳ない。)

気づくと、その女性はカットを終えて、店を出られるところだった。
シャキッと背を伸ばして、綺麗な水色のスーツに身を包んで。

何て素敵なんだろう。
ああいう風に年を取りたいな。

しばらくして、カットもカラリングも終わる。
鏡の中の自分を見つめる。

・・・・・とほほです。



家に帰って、定位置に着く。
隣の席に、栗吉が飛び乗る。
指を差し出す。






これだけで、意外と幸せ♪ 
たとえ、座布団と同化していても。ww





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コメント (12)
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