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映画音楽史(89) 『悲しみよこんにちは』 1958年公開

2014-03-30 01:32:45 | 映画音楽



『悲しみよこんにちは』 Bonjour Tristesse (米) 1958制作
監督 オットー・プレミンジャー
音楽 ジョルジュ・オーリック
主演 セシール … ジーン・セバーグ
    レイモンド … デヴィッド・ニヴン
    アンヌ・ラルサン … デボラ・カー
    エルザ … ミレーヌ・ドモンジョ
    フィリップ … ジョフリー・ホーン
主題歌 『悲しみよこんにちは』 ( Bonjour Tristesse ) 唄・ジュリエット・グレコ

フランスの女流作家フランソワーズ・サガンが18歳の時に書いたベストセラー小説が原作で
多感な少女が若さゆえの残酷さから父親とその恋人との愛を破壊していく物語の映画化。
17歳のセシールは南仏の別荘に独身の父親レイモンドとその愛人のエルザと三人で暮らしていた。
そこに、亡母の友人であるデザイナーのアンヌが現れ、レイモンドと愛し合うようになったことで
平穏な生活が狂い始める。レイモンドはアンヌと結婚すると言いだし、母親気取りになったアンヌは
セシールが彼氏とキスしたことを激しく叱責する。セシールはアンヌに復讐しようとしてエルザに手助けを頼み、
アンヌを追い出すことに成功したが、自動車で別荘を出たアンヌは事故を起こして帰らぬ人となった。
エルザも別荘を出て行き、父娘の二人きりになった。セシールは海を見つめながら暗い過去を振り返る。

主題歌の『悲しみよこんにちは』はジョルジュ・オーリックの作曲で、英詩はアーサー・ロレンツ、
仏詩はジャック・ダタンとアンリ・ルマンシャンによるものです。
映画ではダンスシーンにてジュリエット・グレコがステージで英語詩を唄っていました。
でも、グレコを聞くなら仏詩でしょう。

Depuis qu’on est ensemble 
Tu viens chaque matin 
Me donner la première caresse 
Bonjour tristesse.

↓はジュリエット・グレコの『悲しみよこんにちは』  YOUTUBEより


ポップス・ベストテン 1962年3月 補足

2014-03-30 01:24:18 | ポップス

* クロス・ヒットパレード (提供はクロス工業)

時間帯の記録がありませんが、ラジオ京都で毎週水曜日に放送されていたポピュラー番組です。
通常の週はリクエストや紹介曲などで構成されていましたが、月末の水曜日はその月の
リクエスト葉書による今月のベストテンが発表されていました。
それによりますと、1962年3月28日(水)発表の3月度ベストテンは以下のようになっていました。
①花のメキシコ娘 ビリー・ヴォーン楽団
②ルイジアナ・ママ ジーン・ピットニー
③さすらいのルンバ ホセイト・ロメロ楽団
④霧の中のジョニー ジョン・レイトン
⑤大人になりたい コニー・フランシス
⑥花咲く街角 デル・シャノン
⑦楽しいデイト ドリス・デイ
⑧ウエディングベル (不明)
⑨夜霧のニューヨーク フェランテとタイシャー
⑩純愛のブルース ベルト・ケンプフェルト楽団
1位の『花のメキシコ娘』は意外に思われるかもしれませんが、この番組では
ビリー・ヴォーン楽団が非常に強かった印象があります。
ちなみに、1962年1月のベストテンでは8位に『ベルリンの街角で』、1962年2月の
ベストテンでは『花のメキシコ娘』は5位にランクされていました。


* CRジュークボックス

毎週土曜日の7時からラジオ関西で放送されていた番組で、奥田博之アナが
担当されていたポピュラー番組です。
こちらはリクエストの多かった曲の今週のベスト7が発表されていました。

3月分のベスト7を紹介してみます。
3月3日分①悲しき片想い②霧の中のジョニー③花咲く街角④夜霧のニューヨーク
      ⑤月光のノクターン⑥悲しき女学生⑦ルイジアナ・ママ
3月10日分①悲しき片想い②霧の中のジョニー③花咲く街角④悲しき女学生
       ⑤悲しい恋の物語⑥ルイジアナ・ママ⑦さすらいのルンバ
3月17日分①悲しき片想い②ルイジアナ・ママ③霧の中のジョニー④恋の一番列車
       ⑤悲しき女学生⑥恋も涙もさようなら⑦戦場に陽は落ちて
3月24日分①悲しき片思い②霧の中のジョニー③ルイジアナ・ママ④月光のノクターン
       ⑤トゥナイト⑥悲しき女学生⑦花咲く街角
3月31日分①戦場に陽は落ちて②悲しき片想い③霧の中のジョニー④花咲く街角
       ⑤ルイジアナ・ママ⑥悲しい恋の物語⑦すてきな16才

いつも『今週のベストテン』と『今週のヒットレコード』のチャートばかりですので
ちょっと違ったものを紹介してみました。

↓はベルト・ケンプフェルト楽団の『純愛のブルース』 YOUTUBEより