【誕生日】
☆ビリー・ワイルダー Billy Wilder (1906.6.22~2002.3.27)
シリアスなドラマからソフィスティケイテッド・コメディまでこなし、名話術師と称されたアメリカの映画監督です。
旧オーストリア・ハンガリー帝国のシュハで生まれ、首都ウイーンで教育を受け新聞記者を経て脚本家となりました。その後
ヒットラーの台頭によりフランスに逃れ、1933年にダニエル・ダリュー主演の『悪い種子』で監督デビューを果たしました。
しかしフランスもナチの危機にさらされるようになり1934年にはアメリカに亡命を図りました。
アメリカでは脚本家として身を立てるつもりでしたが、英語が全くダメだったため、ドイツ語で脚本を書きおろしこれを翻訳
してもらっていましたが当然これでは相手にされませんでした。1938年にチャールズ・ブラケットとのコンビを組んで英語で
脚本を書くようになって、1939年の『ニノチカ』でようやく脚本家として認められました。
1943年には『熱砂の秘密』で監督として一本立ちし、『深夜の告白』『失われた週末』と話題作を提供、さらに1950年には
ハリウッド内幕を暴露した『サンセット大通り』を発表して強烈な印象を残しました。
しかし、チャールズ・ブラケットとのコンビもここ迄で、その後は『第十七捕虜収容所』『麗しのサブリナ』『情婦』などの
佳作を自らの脚本で映画化して存在感を示していましたが、1957年に『昼下りの情事』で脚本家の I・A・L・ダイアモンドと
初めてコンビを組み、以後の『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』などのソフィスティケイテッド・コメディの
ジャンルで一時代を築き上げました。
【主要監督作品】
1933年『悪い種子』Mauvaise Graine
1943年『熱砂の秘密』 Five Graves to Cairo
1944年『深夜の告白』 Double Indemnity
1945年『失われた週末』 The Lost Weekend
1948年『皇帝円舞曲』 The Emperor Waltz
1950年『サンセット大通り』 Sunset Blvd
1951年『地獄の英雄』Ace in the Hole
1953年『第十七捕虜収容所』 Stalag 17
1954年『麗しのサブリナ』 Sabrina
1955年『七年目の浮気』 The Seven Year Itch
1957年『情婦』 Witness for the Prosecution
1957年『昼下りの情事』 Love in the Afternoon
1957年『翼よ! あれが巴里の灯だ』 The Spirit of St. Louis
1959年『お熱いのがお好き』 Some Like It Hot
1960年『アパートの鍵貸します』 The Apartment
1961年『ワン・ツー・スリー』 One, Two, Three
1963年『あなただけ今晩は』 Irma la Douce
1964年『ねぇ!キスしてよ』 Kiss Me, Stupid
1966年『恋人よ帰れ!我が胸に』The Fortune Cookie
【ご命日】
★ジョセフ・ロージー Joseph Losey (1909.1.14~1984.6.22)
独特の映画美学をもってニューシネマ以後のイギリスで活躍したアメリカ人の映画監督。
主な監督作品として『緑色の髪の少年』『エヴァの匂い』『召使』『銃殺』『できごと』などがある。
★ジュデイ・ガーランド Judy Garland (1922.6.10~1969.6.22)
『オズの魔法使』で一躍脚光を浴びたアメリカのミュージカル・スター。
主な出演作品として『初恋合戦』『オズの魔法使』『若草の頃』『スタア誕生』などがある。
★フレッド・アステア Fred Astaire (1899.5.10~1987.6.22)
ジンジャー・ロジャースとの黄金コンビでミュージカル映画全盛期に輝いたダンサー、歌手、映画俳優。
主な出演作品として『空中レヴュー時代』『ロバータ』『有頂天時代』『スイング・ホテル』などがある。