【誕生日】
☆フロ・サンドンス Flo Sandons (1924.6.29~2006.11.17)
映画『アンナ』の吹き替えや草創期のサンレモ音楽祭で活躍したイタリアのカンツォーネ歌手です。
ヴェネト州ヴィチェンツァに生まれ、1944年に赤十字の慈善歌謡ショーでステージ・デビューを果たしました。
1951年にイタリア映画『アンナ』で主演のシルヴァーナ・マンガーノの吹き替えとして唄った主題歌がイタリア国内でも
大ヒットして人気歌手の仲間入りを果たしました。次いで1953年に第3回サンレモ音楽祭で "Viale d'autunno" (秋の並木路)を
唄って大賞に輝きました。
(サンレモ音楽祭は1958年にドメニコ・モドゥーニョが『ヴォラーレ』を唄って大賞を獲得したのを機にその存在が注目され、
今でこそ世界的な音楽祭となっていますが、当時はそれほどメジャーな歌謡祭ではなかったようです。)
1955年には歌手兼レコード・プロデューサーのナタリーノ・オットーと結婚し、夫婦で音楽活動をしていましたが、 1958年に
クレモナにおいて10代の学生のバンドの演奏会で唄っているミーナ(マッツィーニ)に感銘を受け、早速スカウトしてミーナを
レコード・デビューさせたのが最大の功績だともいわれています。
イタリア国内では上記のように極めて高名な存在ながら日本では殆ど無名に近かったのですが、アルベルト・ラトアーダ監督
による1961年の映画『17歳よさようなら』の主題歌がヒット、やっと日本でも認められるようになりました。
主な歌唱曲としては『ジェルソミ-ナ』『マンボ・バカン』『月影のマジョルカ』『アル・ディ・ラ』などがあるようですが
【YOUTUBE】で見つけることができません。
↓はフロ・サンドンスが吹き替えをした『アンナ』【YOUTUBEより】
↓はフロ・サンドンスの『17歳よさようなら』【YOUTUBEより】
☆ポール・フランクール Paul Frankeur (1905.6.29~1974.10.20)
1940年代からフランス映画界などで80本以上の作品に出演した名傍役といわれた俳優です。
パリに生まれ、若い頃は土方や行商人など様々な職を転々としました。1939年頃からシャンソン歌手としてミュージック・
ホールなどに出演し、やがて1941年のルイ・ダキン監督の映画 "Nous les gosses" (腕白少年たち)で映画デビュー、その後も
名画に欠かせない傍役として珍重されフランスの映画史にその名を残しています。
【主要監督作品】
1944年『天井桟敷の人々』Les Enfants du Paradis
1945年『弾痕』La Fille Du Diable
1946年『肉体の悪魔』Le Diable Au Corps
1949年『のんき大将脱線の巻』Jour De Fete
1949年『一日だけの天国』Millionaires D'Un Jour
1950年『裁きは終わりぬ』 Justice Est Faite
1950年『巴里の空の下セーヌは流れる』Sous le Ciel de Paris Coule la Seine
1953年『嘆きのテレーズ』Thérèse Raquin
1953年『洪水の前』 Avant le déluge
1954年『筋金を入れろ』Razzia sur la Chnouf
1954年『現金に手を出すな』Touchez pas au grisbi
1954年『女優ナナ』Nana
1955年『ヘッドライト』Des gens sans importance
1957年『赤い灯をつけるな』Le rouge est mis
1957年『眼には眼を』 Oeil Pour Oeil
1958年『野獣は放たれた』Le Fauve Est Lache
1958年『自殺への契約書』Marie-Octobre
1959年『気分を出してもう一度』Voulez‐vous Danser Avec Moi?
1960年『ビアンカ』 La viaccia
☆リトル・エヴァ Little Eva (1943.6.29~2003.4.10)
ベビーシッターから全米No.1ヒットを飛ばし一発でアメリカン・ドリームを掴んだ女性ポップシンガーです。
ノースカロライナ州ベルヘイブン生まれ、ニューヨーク市ブルックリン育ちのアフリカ系米国人で、10代の頃にキャロル・
キング夫妻のベビーシッターになりました。夫妻が新曲『ロコモーション』のデモ録音を彼女に唄わせたことがきっかけと
なってレコード・デビューを果たし、折から「踊るための音楽」が大流行していたこともあり3週連続全米1位に輝く大ヒット
となりました。
その後 "Keep Your Hands Off My Baby"や "Let's Turkey Trot"などがアメリカでヒットしたようですが、日本ではふるわず
実質的には一発屋に終わってしまいました。
↓はリトル・エヴァの『ロコモーション』【YOUTUBEより】
【ご命日】
★ヘンリー・キング Henry King (1886.1.24~1982.6.29)
鉄道会社の社員から地方回りの劇団員などを経てニューヨークで舞台俳優やがてハリウッドで花を咲かせた映画監督。
主な監督作品として『激怒』『ホワイト・シスター』『ステラ・ダラス』『第七天国』『慕情』などがある。
★キャサリン・ヘップバーン Katharine Hepburn (1907.5.12~2003.6.29)
美人ではないが強烈な個性でブロードウェイとハリウッドで活躍した演技派の女優。
主な出演作品として『フィラデルフィア物語』『アフリカの女王』『旅情』『招かれざる客』などがある。
★ジェーン・マンスフィールド Jayne Mansfield (1933.4.19~1967.6.29)
ブロンドの悩殺的美女として何かと話題に事欠かなかったアメリカの女優。
主な出演作品として『皆殺しのトランペット』『女はそれを我慢できない』『気まぐれバス』などがある。
★ホルスト・ヤンコフスキー Horst Jankowski (1936.1.30~1998.6.29)
軽やかなストリングスとのアンサンブルがとても絶妙なジャズ・ピアニスト。
主な演奏曲として『森を歩こう』などがある。
★ローズマリー・クルーニー Rosemary Clooney (1928.5.23~2002.6.29)
1940~50年代にかけて一時代を作ったアメリカの女性ポップ・シンガー。
主な歌唱曲として『家においでよ』『テンダリー』『マンボ・イタリアーノ』『メロンの心』などがある。