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ポップス・ベストテン 1962年3月 その4

2014-03-22 04:43:52 | ポップス

『今週のベストテン』1962年3月24日
①ルイジアナ・ママ ジーン・ピットニー
②トゥナイト サウンド・トラック
③恋の一番列車 ニール・セダカ
④悲しき片想い ヘレン・シャピロ
⑤花咲く街角 デル・シャノン
⑥夢のデイト コニー・フランシス
⑦夢みる恋 ヘレン・シャピロ
⑧霧の中のジョニー ジョン・レイトン
⑨ライオンは寝ている トーケンズ
⑩悲しい恋の物語 ダイオン
⑪戦場に陽は落ちて リトル・リチャード
⑫落日のシャイアン アル・カイオラ楽団
⑬ブルー・ハワイ エルヴィス・プレスリー
⑭子供じゃないの ヘレン・シャピロ
⑮いとしのクレメンタイン ブラウンズ
⑯ビッグ・バッド・ジョン ジミー・ディーン
⑰ロッカフラ・ベイビー エルヴィス・プレスリー
⑱君去りし夜 ウーゴー・ブランコ楽団
⑲駅馬車のテーマ ラルフ・ハンター楽団
⑳悲しき女学生 パット・ブーン

『今週のヒットレコード』1962年3月25日
①霧の中のジョニー ジョン・レイトン
②ビッグ・バッド・ジョン ジミー・ディーン
③トゥナイト サウンド・トラック
④悲しい恋の物語 ダイオン
⑤ライオンは寝ている トーケンズ
⑥好きにならずにいられない エルヴィス・プレスリー
⑦あなたに夢中 ジョー・アン・キャンベル
⑧楽しいデイト ドリス・デイ
⑨戦場に陽は落ちて リトル・リチャード
⑩悲しき片想い ヘレン・シャピロ
⑪ナポリに帰りて ナナ・ムスクーリ
⑫さすらいのルンバ ホセイト・ロメロ楽団
⑬ハッピー・ホセ ジャック・ロス楽団
⑭恋の一番列車 ニール・セダカ
⑮ザ・ツイスト チャビー・チェッカー

『今週のベストテン』では上位に大きな動きはありませんでしたが、『戦場に陽は落ちて』が
ベストテンから陥落し、代わってダイオンの『悲しい恋の物語』が10位にランクインです。
下位ではプレスリー映画『ブルー・ハワイ』の挿入歌の『ロッカフラ・ベイビー』が初登場します。
しかし、次週は圏外に去り、映画の封切と共に再登場しますがベストテンには届きません。
またパット・ブーンの『悲しき女学生』が20位にランクされ、ベストテン入りを目指します。

『今週のヒットレコード』では、『さすらいのルンバ』に代わって『戦場に陽は落ちて』が
ベストテン入りを果たし、これから順位を上げて頂点に向かいます。
15位にツイストブームの火付け役であるチャビー・チェッカーの『ザ・ツイスト』が登場しました。
日本国内でもツイストのリズムに乗った歌曲が次々とリリースされましたがベストテン
入りしたのは『ザ・ツイスト』だけで、全米No.1に輝いたジョイ・ディーとスターライターズの
『ペパーミント・ツイスト』も両ベストテン番組には登場すらしませんでした。

↓はパット・ブーンの『悲しき女学生』 YOUTUBEより


↓はチャビー・チェッカーの『ザ・ツイスト』 YOUTUBEより



二つのベストテン番組には登場しませんでしたが、1962年3月にヒットした曲として、
イタリア映画『情事』のテーマ曲である『トラスト・ミー』、西ドイツ映画『三色すみれ』の
主題歌などもよくラジオで耳にしました。
映画俳優としても有名なジェームズ・ダーレンの『恋も涙もさようなら』はアメリカでは
百万枚以上のゴールドディスクでしたが両ベストテン番組の末位にも登場しませんでした。
また、ベルト・ケンプフェルト楽団の『純愛のブルース』も静かなヒットで終わりました。

↓はジェームズ・ダーレンの『恋も涙もさようなら』 YOUTUBEより



映画音楽史(82) 『幸福への招待』 1957年公開

2014-03-21 01:56:50 | 映画音楽



『幸福への招待』 Paris Palace Hotel (仏) 1956制作
監督 アンリ・ヴェルヌイユ
音楽 ポール・デュラン
主演 フランソワーズ … フランソワーズ・アルヌール
    ジェラール … ロベルト・リッソ
    アンリ・ドロルメル … シャルル・ボワイエ
主題歌 『幸福への招待』 ( Paris, Palace Hotel ) 演奏・サウンド・トラック

脚本家のシャルル・スパークが書き下ろしたお洒落でロマンチックな大人のおとぎ話。
クリスマス前々日のパレスホテル。マニキュア嬢をしているフランソワーズは大富豪のドロルメルの
爪磨きをすませて表に出て、高級車に乗ったジェラールに出会い、思わずドロルメルの娘だと名乗る。
ドロルメルの粋な計らいで彼の娘に成りすましたフランソワーズは、イヴの夜に豪華な宴会が催される
というミステリーバスにジェラールと乗り込む。しかし、バスは大雪のために立ち往生し、乗客たちは
二人を残して立ち去る。二人は豪邸に案内され、二人のために用意された晩餐会を満喫する。
その翌日、フランソワーズがドロルメルの娘でないことも、ジェラールがただの自動車整備工であることも
露見したが、ドロルメルの援護もあって二人は晴れて結ばれる。

主題歌の『幸福への招待』はポール・デュランの作曲による華麗なワルツです。
映画ではタイトルバックのほか、晩餐会でのダンスシーンなどに使われていました。

↓は映画のサウンドトラック『幸福への招待』  YOUTUBEより 


この映画は故立川談志師匠のお気に入りとして有名で、TV『笑点』でも何度か話題にされていたのを思い出します。

映画音楽史(81) 『島の女』 1957年公開

2014-03-20 00:22:23 | 映画音楽



『島の女』 Boy on a Dolphin (米) 1957制作
監督 ジーン・ネグレスコ
音楽 ヒューゴー・フリードホーファー
主演 ジェームズ・コルダー … アラン・ラッド
    フェドラ … ソフィア・ローレン
    パーマリー … クリフトン・ウエッブ
主題歌 『イルカに乗った少年』 ( Ti neafto ) 唄・ソフィア・ローレン

デイヴィッド・ディヴィアン原作のイルカに乗った少年の彫像をめぐる冒険ロマンス作品。
エーゲ海の漁夫の娘フェドラが海底に沈んでいたイルカに乗った少年の彫像を発見する。
フェドラはこれを引き上げて弟の学資のために古美術商のパーマリーに売ろうと考えるが、
噂を聞いてやって来た考古学者のコルダーは国宝なので私物化せずに国に収めるように諭す。
フェドラはそれに同意するが、パーマリーは何としてもそれをわが物にしようとして争いを仕掛ける。

主題歌はギリシャの原曲で、J・フェーマノグロウ作詞、タキス・モラキスが作曲した『ティ・ナフト』。
タイトルバックのサウンドトラックからは、ポール・フランシス・ウェブスターが英詩をつけた
"Boy on a Dolphin"が流れています。
また、終盤の酒場でソフィア・ローレンがギターの伴奏で原語の『ティ・ナフト』を唄っています。
レコードはソフィア・ローレンの『ティ・ナフト』も『イルカに乗った少年』と題してRCAで発売されています。
なお、MCAのオリジナルサントラ盤の歌手はメアリー・ケイのクレジットになっています。
( タイトルバックはジュリー・ロンドンの唄という話もありますが、ジュリー・ロンドンもこのレコードを
リリースしているために間違えられているのかもしれません。)

Sagapo,sagapo,sagapo
Ti neafto pouto lene agapi
Ti neafto, ti neafto
Pou krifa tis dardiers odigi
Ki opios toniose to nostalgi

↓はソフィア・ローレンの『イルカに乗った少年 ( Ti neafto )』 YOUTUBEより


映画音楽史(80) 『八十日間世界一周』 1957年公開

2014-03-19 00:23:35 | 映画音楽



『八十日間世界一周』 Around the World in 80 Days (米) 1956制作
監督 マイケル・アンダーソン
音楽 ヴィクター・ヤング
主演 フォッグ … デヴィッド・ニヴン
    パスパルトー … カンティンフラス
    アウダ … シャーリー・マックレーン
主題歌 『八十日間世界一周』 ( Around the World ) 演奏・ヴィクター・ヤング楽団

フランスのSF作家ジュール・ヴェルヌの同名小説の映画化で、70ミリ大画面を駆使し
ゲスト出演者が40名を超える豪華な顔ぶれで世界中をロケした冒険観光映画の超大作。
1872年、ロンドンの紳士クラブでフォッグが八十日間あれば世界一周できると話す。
すると、他の会員たちはできるかどうか二万ポンドを賭けようということになる。
フォッグは従者のパスパルトーと共に、まずは気球に乗って世界一周の旅に出かける。
途中のインドでアウダ姫を助け、世界一周を終えた三人は81日目にロンドンに戻ってきたが…

主題歌の『八十日間世界一周』 はヴィクター・ヤングの作曲ですが、残念ながら彼の遺作となりました。
映画の中の12曲の挿入曲もすべて彼の作曲で、サントラ盤の演奏もヤング自身の楽団でした。

↓はヴィクター・ヤング楽団の『八十日間世界一周』 YOUTUBEより


映画音楽史(79) 『リスボン』 1957年公開

2014-03-18 00:10:23 | 映画音楽



『リスボン』 Lisbon (米) 1956制作
監督 レイ・ミランド
音楽 ネルソン・リドル
主演 ロバート・エヴァンス … レイ・ミランド
    シルヴィア・メリル … モーリン・オハラ
    マヴロス … クロード・レインズ
    マリア … イヴォンヌ・フルノー
主題歌 『懐かしのリスボン』 ( Lisbon Antigua ) 演奏・ネルソン・リドル楽団

マーチン・ラッキン原作の小説をレイ・ミランドが監督主演した冒険活劇。
密輸業者たちのたまり場となっているリスボンに富豪の共産主義者ロイド・メリルが拘留されていた。
ロイドの妻シルヴィアは密輸団のボスのマヴロスに夫の救出を頼む。しかし、マヴロスはシルヴィアに
夫を殺せば財産が手に入ると殺人をけしかける。勿論、そのあとでゴッソリ取り上げる算段である。
怖くなったシルヴィアはマヴロスと対立しているロバートにすべてを打ち明けて助けを求める。

主題歌の『懐かしのリスボン』1937年にホセ・ガリャルドとアマデュウ・ド・ヴァレが作詞して
ラウル・ポルテラが作曲したファドの名曲で、1954年にはハリー・デュプリーが英詩をつけて
"In Old Lisbon"のタイトルで広く知られました。
映画主題歌になったため、ネルソン・リドル楽団の演奏はミリオンヒットとなりました。

↓はネルソン・リドル楽団の『懐かしのリスボン』  YOUTUBEより