港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


献立は…  
シネマ・ポップス…ときどきイラスト

『6月27日』

2019-06-26 17:04:10 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆シャーリー・アン・フィールド Shirley Anne Field (1936.6.27~ )



不幸な幼少期を乗り越えて、怒れる若者たち作品で脚光を浴びたイギリスの女優です。
ロンドンに生まれ、幼時に父親の仕事の関係でフランスに渡りましたがそこで戦禍に遭いヨーロッパを転々としているうちに
両親にはぐれて孤児院に引き取られるという不幸な少女時代を過ごしました。15歳の時にガス会社でOL生活をしていた時に
エリザベス女王の女王即位を記念する美人コンテストに入賞してピンナップ雑誌の写真モデルになったのを契機に映画界に
入りました。当初は殆どがB級作品の端役でしたが、1960年のカレル・ライス監督の『土曜の夜と日曜の朝』の主役に抜擢
されて一躍脚光を浴びました。
その後はアメリカ、イタリアなどの映画に出演していましたが、1966年の『アルフィー』を最後に映画界から退いて、専ら
TVで活躍を続けました。

【主要出演作品】
1959年『黒死館の恐怖』Horrors of the Black Museum
1959年『狂っちゃいねえぜ』Wild for Kicks Beat Girl

1959年『上と下』Upstairs And Downstairs
1960年『血を吸うカメラ』Peeping Tom
1960年『土曜の夜と日曜の朝』Saturday Night and Sunday Morning

1960年『寄席芸人』The Entertainer

1963年『太陽の帝王』Kings of the Sun
1963年『戦う翼』The War Lover
1966年『アルフィー』Alfie


☆ダニエル・ヴィダル Daniele Vidal  (1952.6.27~ )



小柄で愛くるしい容貌から「歌うフランス人形」といわれ日本で大活躍したフランスの歌手です。
当時は仏領であったモロッコに生まれ、1966年、14歳の時ににマルセイユで行われた歌のコンクールでエスペランサ(希望)賞
を受賞、シャルル・アズナブールにスカウトされてバークレイ・レコードと契約を結びました。
1969年に『天使のらくがき』でシングル・デビューを果たしましたが、本国のフランスなどでは殆ど注目されませんでした。
この時代の日本は、シルヴィー・ヴァルタンの交通事故やフランス・ギャルの低迷で陰りを見せていたフレンチ・ポップス・
ファンにとっては待ちに待ったニュー・アイドルの登場となり、『天使のらくがき』は予想を超える大ヒットとなりました。
まさに絶妙のタイミングでの日本デビューでした。
その後も『カトリーヌ』『オー・シャンゼリゼ』などが日本で大ヒット、これによって彼女の活動の場は日本が中心となり
日本に長期滞在し、流暢な日本語でTVのバラエティ番組にも数多く出演して日本のアイドル・タレントとしてお茶の間の
人気者になりました。
1980年に日本のタレントと結婚して男児をもうけたましたが離婚し、現在は南仏でレストランを経営しているそうです。

【主要歌唱曲】
1969年『天使のらくがき』Aime Ceux Qui T`aiment【YOUTUBEより】

1970年『カトリーヌ』Catherine 視聴
1970年『ピノキオ』Pinocchio 視聴
1971年『オー・シャンゼリゼ』Les Champs Elysées【YOUTUBEより】

1973年『私はシャンソン』Je Suis Une Chanson 視聴

また、ダニエル・ヴィダルの人気絶頂期に 神戸限定で流れていたサン・テレビのCM 『カジノ・ド・三宮』 は
ダニエル・ヴィダルだという噂がまことしやかに流れていました。未だに真相はわかりません…【YOUTUBEより】



【ご命日】

★ジャック・レモン Jack Lemmon (1925.2.08~2001.6.27)



ペーソスをにじませたコミカルな独特の演技でソフィスティケイテッド・コメディの代表的なハリウッド俳優。
主な出演作品として『ミスター・ロバーツ』『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』『酒とバラの日々』などがある。

『6月26日』

2019-06-25 17:27:17 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆ペーター・ローレ Peter Lorre (1904.6.26~1964.3.23)



ハンガリー生まれのユダヤ人でドイツ映画の俳優、戦前に英・米に渡って活躍した国際的な性格俳優です。
当時オーストリア・ハンガリー帝国の領土であったスロヴァキアのローゼンベルグに生まれました。一家がウイーンに移った
17歳の時に舞台俳優になるために家出をしてカフェで芸人などをしながら放浪し1924年にチューリッヒで舞台に立ちました。
1929年にベルリンに出て『白魔』や『春のめざめ』などの映画の端役をしていた時にフリッツ・ラング監督に認められて
1931年に映画『M』の主役に抜擢されました。この作品で幼い女児を次々と殺す異常者をこなしたことによってその後の
役どころが決定してしまいました。数本の映画出演の後にヒトラーが台頭し始めたためロンドンに居住を移し、1934年には
ヒッチコック監督の『暗殺者の家』で残忍なプロの殺し屋を演じて好評価を得て、ハリウッドに招かれました。
1941年の『マルタの鷹』以降、特異な風貌で無類のすごみを発揮して個性派の名傍役として活躍を続けました。

【主要出演作品】
1931年『M』M

1931年『狂乱のモンテカルロ』Bomben auf Monte Carlo
1931年『O・F氏のトランク』Die Koffer des Herrn O.F.
1932年『F・P1号応答なし』F.P.1 antwortet nicht
1933年『上から下まで』Du haut en bas
1934年『暗殺者の家』The Man Who Knew Too Much

1936年『間諜最後の日』Secret Agent
1941年『マルタの鷹』The Maltese Falcon

1942年『カサブランカ』Casablanca

1943年『永遠の処女』The Constant Nymph
1944年『毒薬と老嬢』Arsenic and Old Lace

1953年『悪魔をやっつけろ』Beat the Devil
1954年『海底二万哩』20000 Leagues Under the Sea
1956年『八十日間世界一周』Around the World in Eighty Days
1957年『絹の靴下』Silk Stockings
1964年『底抜けいいカモ』The Patsy


☆エリノア・パーカー Eleanor Parker (1922.6.26~2013.12.09)



役どころに応じたメイクアップの巧みさと内面演技によって人気を博したハリウッド女優です。
オハイオ州のセダーヴィルに生まれ、高校卒業後にマーサ・ヴァンイヤードの地方劇団を経てパサディナ・プレイハウスに
所属して演技を学びました。ある日、劇場の観客席で芝居を観ていたところをタレント・スカウトに見出されてワーナー社と
契約し、1941年『壮烈第七騎兵隊』のエキストラとして映画デビューを果たしました。その後は端役時代が続いていましたが
1951年『探偵物語』、1955年『黄金の腕』などの内面演技が認められるようになりました。
1960年代には主に活躍舞台をTVと舞台に移行して息の長い女優生活を続けました。

【主要出演作品】
1941年『壮烈第七騎兵隊』They Died With Their Boots On
1944年『霧の中の戦慄』Between Two Worlds
1944年『ハリウッド玉手箱』Hollywood Canteen
1951年『探偵物語』Detective Story

1953年『ブラボー砦の脱出』Escape from Fort Bravo
1954年『王家の谷』Valley of the Kings
1954年『黒い絨毯』The Naked Jungle
1955年『黄金の腕』The Man with the Golden Arm

1959年『波も涙も暖かい』A Hole in the Head
1961年『青春の旅情』Return to Peyton Place

1965年『サウンド・オブ・ミュージック』The Sound of Music


【ご命日】

★フランソワズ・ドルレアック Françoise Dorléac (1942.3.21~1967.6.26)



俳優のモーリス・ドレルアックを父にカトリーヌ・ドヌーヴを妹に持つフランスの女優。
主な出演作品として『金色の眼の女』『柔らかい肌』『袋小路』『ロシュフォールの恋人たち』などがある。

『6月25日』

2019-06-24 15:51:06 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆シドニー・ルメット Sidney Lumet (1924.6.25~2011.4.09)



堅実なリアリズムによって社会派映画作品を撮り続けたニューヨーク派の映画監督です。
ラジオ局のディレクター・脚本家・俳優のパルーチ・ルメットの子息としてフィラデルフィアで生まれました。4歳の時に
一家でニューヨークに移り、父の出演するラジオ・ドラマなどに子役として出演し既にプロフェッショナルでもありました。
次いでブロードウェイなどに出演していましたが、大戦後はニューヨーク・アクターズ・スクールに加わり、自らの劇団を
組織するなどの活動を続けました。やがて1950年にCBS・TVのディレクターとなりドラマの生放送に取り組むなど500本に
及ぶ番組を切り回しました。1957年にはTV界から映画へと転身を図り、TVでも人気のあったドラマ『十二人の怒れる男』の
演出に当たります。極度のTV的なクローズアップを駆使して迫力あるディスカッション・ドラマに仕立て上げ陪審員制度の
あり方と人間の善意を問いただす問題作として大いなる評価を得て、ニューヨーク派の旗手として脚光を浴びました。
ただ、『十二人の怒れる男』はあまりにも良心を押し付けすぎるきらいがありましたが、1959年の『蛇皮の服を着た男』では
南部の保守層への警告ともとれる黒人の市民権問題、1962年の『橋からの眺め』ではイタリア人の不法移民問題、1964年の
『質屋』ではナチの強制収容所に入れられた過去から心を閉ざしてしまった貧民街の質屋店主の心の溶解を、いずれも強烈な
リアリズムによって演出、都会的な鋭角性と社会感覚により既存のハリウッド映画をあざ笑うかのような快作となりました。

【主要監督作品】
1957年『十二人の怒れる男』 12 Angry Man

1958年『女優志願』 Stage Struck

1959年『私はそんな女』 That Kind of Woman

1959年『蛇皮の服を着た男』 The Fugitive Kind

1962年『橋からの眺め』 A View from the Bridge

1964年『質屋』 The Pawnbroker

1965年『丘』 The Hill
1966年『グループ』 The Group
1969年『約束』 The Appointment



【ご命日】

★ジャック・イヴ・クーストー Jacques-Yves Cousteau (1910.6.11~1997.6.25)



フランスの海洋学者で、「海底の詩人」と呼ばれた海底ドキュメンタリー映画監督の第一人者。
主な監督作品として『沈黙の世界』『太陽のとどかぬ世界』などがある。


★ニコール・クウルセル Nicole Courcel (1930.10.21~2016.6.25)



1950年代に愛くるしい現代娘からシリアスなドラマまで幅広く活躍したフランスの女優。
主な出演作品として『港のマリィ』『乙女の館』『ラインの仮橋』『シベールの日曜日 』などがある。


『6月24日』

2019-06-23 12:30:59 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆クロード・シャブロル Claude Chabrol (1930.6.24~2010.9.12)



ヌーヴェルヴァーグ・カイエ派の旗頭として活躍したフランスの映画批評家・映画監督です。
薬剤師の家庭にクルーズ県サルダンで生まれました。中等教育を終えてパリの薬科大学に通っていましたが、卒業の1953年に
ヌーヴェルヴァーグ・カイエ派の母体となったアンドレ・バザンの『カイエ・デュ・シネマ』誌の編集部に入って映画評を
書き始め、そこでジャン・リュック・ゴダール、ジャック・リヴェット、フランソワ・トリュフォーらと出会いました。
1956年に妻の伯母の遺産三千万フランが入ったのを元手にアジム・プロを設立して1957年に『美しきセルジュ』の制作を
手がけ、これまでにない新鮮な手法によりヌーヴェルヴァーグの旗手的存在として注目を集め、1959年の『いとこ同志』で
瑞々しい映像による青春の哀歌を綴りあげましたが、1960年の『二重の鍵』では早くも商業的作家へと急傾斜しはじめて
以後の作品にヌーヴェルヴァーグらしさも見えなくなってしまいました。

【主要監督作品】
1958年『美しきセルジュ』 Le Beau Serge

1959年『いとこ同志』  Les Cousins 

1960年『二重の鍵』 À double tour 

1962年『新・七つの大罪』Les sept péchés capitaux
1963年『青髭』 Landru
1964年『世界詐欺物語』 Les Plus belles escroqueries du monde
1964年『虎は新鮮な肉を好む』 Le Tigre aime la chair fraîche
1965年『ジャガーの眼』  Marie-Chantal contre le docteur Kha

1968年『女鹿』 Les Biches


【ご命日】

★カルロス・ガルデル Carlos Gardel (1890.12.11~1935.6.24)



今なおアルゼンチンの国民的英雄としてあがめられている伝説のタンゴ歌手。
主な歌唱曲として『マノ・ア・マノ』『交わす盃』『アディオス・ムチャーチョス』『今宵われ酔いしれて』などがある。