ベネチアで記録的な洪水、過去50年で最悪
恒例行事と片付けてはいけない、年々深刻に
イタリアのベネチアが記録的な洪水に見舞われている。嵐と高潮が原因で、53年前に次ぐ観測史上2番目の水位を記録。世界有数の観光都市の大部分が水没している。(参考記事:「ミステリアスで美しい、ベネチア・カーニバルの魅力」)
ベネチアでは例年11〜12月にアクア・アルタと呼ばれる異常潮位が発生する。季節風によってベネチアを取り巻く潟(ラグーナ)の水量が増し、運河や配水管を逆流。あふれ出た水が街を水浸しにする。今回は1.8メートル超と、観測史上最も水位が上昇した1966年に次ぐ値を記録した。
ベネチアでは、街が水浸しになると、サン・マルコ広場に高床式の歩道が設置される。しかし、複数の報道によれば、歩道はすでに撤去されているという。あまりに水位が高く、歩道が押し流される危険があるためだ。
2018年にも、高潮と大嵐が原因で、歴史的な都市の75%が水没している。(参考記事:「2018年、水の都ベネチアが洪水で水没 悪天で高潮が発生」)
毎年のように水没するベネチアだが、恒例行事と片付けてはいけない。世界的な気候変動と海面上昇の影響で、ベネチアの洪水は年を追うごとに深刻さを増している。
地中海沿岸は21世紀末までに海面が1.5メートルほど上昇するとも予測されている。もしそうなれば、海抜の低いベネチアは、現状の年平均4回より高い頻度で水害に見舞われる恐れがある。
ベネチアのリーダーたちは街を救うため、2003年に野心的な計画を始動。可動式の防波堤で街とラグーナを守る地球工学プロジェクトMOSE(電気機械実験モジュール)だ。しかし、数十年前の技術をベースにした計画であるうえ、予算超過と汚職の問題に悩まされている。
防波堤は2011年に完成する予定だったが、複数の関係者によれば、少なくともあと3年はかかる見込みという。
なぜか???洪水なのに楽しんでいる
台風25号「風神」小笠原近海で非常に強い勢力に…目ハッキリ
15日現在、マリアナ諸島近海で発達中の台風25号「風神(フンシェン)」は、今夜にも非常に強い勢力になって小笠原諸島周辺に接近する予想だ。
気象庁によると台風25号の午前9時現在の中心気圧は975ヘクトパスカル、マリアナ諸島から時速30キロで北西方向に向かっていて、中心から半径70キロ範囲では暴風が吹いている。
台風25号は東へ西へ
26号はゆっくりじわじわ西進
謎の光る物体、正体判明? 全国でも目撃が相次ぐ
12日夜に県内で目撃された大きな光る物体は、全国でも目撃例が相次いだ。会員制交流サイト(SNS)などインターネット上には「青緑色の閃光(せんこう)」「キラキラと複数だった」「おうし座流星群?」などの投稿が並ぶ。果たして正体は-。
石垣島天文台の施設責任者、花山秀和さん(42)は人工衛星の破片落下か散在流星の二つが考えられるとする。その上で目撃情報によると(1)見えた時間が1秒以下から長くて5秒程度(2)飛行機よりはるかに速く移動した-ことから「流星の中でも特に明るい火球(かきゅう)と考えてさしつかえない」と話す。「目撃情報による映像からは色がきちんと確認できず何ともいえない」と興味津々の様子だった。
豊見城市の上空で12日夜、光を目撃した普久原朝宏さん(67)は「米スペースX社が11日に打ち上げたスターリンク衛星では」と見解を述べる。動画投稿サイト「ユーチューブ」には同衛星が12日夜、日本上空を通過している映像も公開されている。「その日は満月で月を見ている人も多かったと思う。それで目撃も増えたのでは」と推察した。
那覇市牧志駅前ほしぞら公民館の田端研二館長(60)は考え込みながら「火球」の可能性を挙げた。目撃できたのが2秒程度だったとする情報から「衛星だともう少し長く見られるため」と説明。ただし本人は同夜、業務で見られなかったといい、「見たかった」と残念がっていた。