地球温暖化に関連があるとされ、緯度が高い地域で夏に見られる「夜光雲」を、明治大学理工学部鈴木秀彦准教授らが北海道で3日連続で観測した。2015年以降1例も検出がなかった「夜光雲」が、突然3日連続で観測されたことは「明らかに特異」だという。 夜光雲は、夏季の高緯度地域(緯度50~60度)で、上部中間圏領域(高度80~90km)に発生する天然の雲。地上が温暖化すると上空の大気は寒冷化すると言われており、地球温暖化の進行が夜光雲の出現頻度を増加させると予想されている。その夜光雲を約5年ぶり、しかも6月12~14日の3日間連続で観測した。 鈴木准教授は、「夜光雲自体は夏の高緯度帯ではよく知られた現象だが、北海道のような中緯度帯でここまで大規模に確認されることは大変まれ。しかし、それは単にこの時期に夜光雲を地上から観測するために必要な晴天の日が少ないだけで、夜光雲自体はもっと頻繁に発生している可能性もある」とし、3日連続というその継続時間から、6月中旬の上部中間圏領域に地球規模で平年とは異なる変動が起こっている可能性もあると指摘している。
列島各地で「部分日食」観察 リングに...台湾で「金環日食」も
部分日食だが、日本では、21日午後4時すぎに確認され、午後5時すぎには太陽が最も欠けたように見える「食の最大」を迎えた。一方、台湾では、太陽が月の影に隠れてリング状に見える「金環日食」が観察されている。
午後4時すぎに日食が始まって、太陽が徐々に月に隠されていき、午後5時15分すぎに、太陽が最も欠けたように見える「食の最大」を迎えた。
また、沖縄・那覇市でも、太陽の7割以上が月に隠される部分日食を見ることができた。
午後5時前の熊本城二の丸広場では、専用の遮光板を使って太陽を観察してみると、左下の方から欠けてきているのがはっきりと見える。
一方、高知市の空は厚い雲に覆われていたが、午後4時半ごろ、欠けた太陽が顔をのぞかせた。
沖縄・那覇市から見える午後5時半現在の太陽は、欠けたように見えるが、徐々に丸く戻っていく途中。
日本での部分日食は、午後6時すぎまで続く。
一方、台湾・嘉義市で撮影された映像。
嘉義市では、太陽が9割以上月に隠され、日本時間の午後5時13分ごろに金環日食となった。