「ごう音が!」火球、目撃証言相次ぐ
2日未明、東京など関東地方を中心として夜空に「光の球のようなものを見た」という証言が相次ぎました。“火球”という現象とみられ、「ごう音が聞こえた」という証言も出ています。 画面右側から流れてくる光の球のようなもの。途中、大きく光り輝きながら消えていきました。これは、午前2時半ごろ、東京23区内で撮影された映像です。 撮影者によりますと、光の球のようなものは上空を西から東の方向へ流れ、「数分後に室内にいてもわかるごう音が聞こえた」ということです。 こちらは、同じ時間帯に三重県で撮影された映像。画面の上から下へと光が流れていきます。こうした目撃証言は全国各地で相次ぎました。 これは“火球”と呼ばれる流れ星の一種とみられますが、都内を中心に相次いだ「音が聞こえた」という証言は珍しいといいます。 「光よりも音の速度が遅いので、このような場合に遅れて届くような衝撃音。ソニックブームと呼ばれているもの。非常に低くまで落ちてきた時に、音速よりも最後にもし燃え残りが残ると、音速よりも遅いところで、結構な音が響くということがある」(国立天文台天文情報センター普及室・佐藤幹哉さん) 警察庁によりますと、これまでに全国で被害の情報は入っていないということです。 一方、防衛省では日本の上空を24時間365日、レーダーなどで警戒監視を続けていて、火球について把握はしているものの、自衛隊の部隊を動かすなどの対応はしていないということです。 この対応は、先月17日に宮城県上空で気球のようにも見える白い「謎の飛行物体」が目撃された時と同じだということです。