★clausewitzのひとりごと★

45才既婚男です。雑多なブログですがコメントお待ちしております。

給食費問題

2007年03月20日 18時54分42秒 | 政治・時事の話
一昔前から今現在まで、時々「給食費」を払わない人がいる、と問題になっている。
しかも、経済状況が悪くて払えないのではなくて、払わない、のである。

最初にニュースを聞いたとき、「え?どういうこと?」って思いました。
どういうことかと聞いてみると
「給食を出してくれと頼んだ覚えは無い」
「義務教育なんだから無償にすべき」
とかよく分からない事を言っています。

給食を出すか出さないかは市町村レベルの問題で、実際無いところもあります。
「義務教育なんだから」って意味が分かりません。

義務教育というものは

「就学義務」・・・・親が子供を就学させる義務を負う(労働力にしない)
「学校設置義務」・・市町村に対する設置義務
「就学保障義務」・・国が授業料を無償で提供する義務
「避止義務」・・・・企業も労働力として子供を使わない

という四つの義務によって成立している。
つまり登校拒否は義務教育には抵触しない。
子供にとってはどちらかといえば「権利」でありそれを放棄することには特に問題が無い。親が「絶対行くな」と言えば就学義務違反で罰則がある。

では、就学保障義務の内容に給食が入るかということであるが、給食自体が
市町村レベルのものなのに、それを国が払うなんてのはもってのほか。

判例にも「同条の無償とは授業料の無償を意味し、教科書、学用品その他教育に必要な一切の費用まで無償としなければならないことを定めたものではないとする」
とあります(最大判昭和39年2月26日)。

もちろん、無料になればそれに越した事は無いかもしれませんが、それはあくまで行政の問題であって、その決定もまだなのに当人が払わないなんてお門違いだと思う。

将来的に消費税が10%になるべきだと言ってスーパーなどが勝手に10%の消費税相当額を負担させてきたら、誰だって文句を言うだろう。
(実は我々には消費税を払う義務なんて無いのですが、消費税相当額として負担させられているのです)

全く、根拠も無いのにそんなことばかり言わないで欲しい。
高速道路無料化がどうのといって、払わない人と同じである。

PS:そういえば親が弁護士で、子供を学校に行かせたくないと言って罰金を払い続け(就学義務違反)、子供に司法試験を受験させていた人がいたが、どうなったのだろう(笑)


@@@@@@@@@@@@@@追記@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
よくよく調べてみると「学校給食法」という法律がありました。
学校給食法第4条には
「義務教育諸学校の設置者は、当該義務教育諸学校において学校給食が実施されるように努めなければならない」
とあります。なるべく給食制度を採用しろ、って事ですね。

経費についてもありました。

学校給食法第6条第1項は
「学校給食の実施に必要な施設及び設備に要する経費並びに学校給食の運営に要する経費のうち政令で定めるものは、義務教育諸学校の設置者の負担とする」
とあります。いわば、給食センターの維持費などです。

続いて、学校給食法第6条第2項は
「前項に規定する経費以外の学校給食に要する経費(以下「学校給食費」という。)は、学校給食を受ける児童又は生徒の学校教育法第22条第1項に規定する保護者の負担とする」
と規定しています。こちらが給食費、ですね。
きちんと、「保護者の負担とする」ってあるじゃないですか・・・。