★clausewitzのひとりごと★

45才既婚男です。雑多なブログですがコメントお待ちしております。

最近の読書 1 塩野七生の本

2007年01月21日 00時45分23秒 | お気に入りの話
最近(というか年末から)読書にはまってます。

年末から読んでいた本は主に「塩野七生」氏の本です。
実は12月に発売になった「ローマ人の物語 15巻」の購入を皮切りに
ルネサンス著作集を集め出したのです。

今回買ったのは
塩野七生ルネサンス著作集〈1〉― ルネサンスとは何であったのか
塩野七生ルネサンス著作集〈2〉― ルネサンスの女たち
塩野七生ルネサンス著作集〈3〉― チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷
塩野七生ルネサンス著作集〈7〉― わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡
の四冊です。ルネサンスでも4巻と5巻の「海の都の物語」は以前ハードカバー版で読んでいたので買いませんでした。
6巻もしばらくしたら読んでみると思います・・・試験後かな?

非常に簡単ですが、レビューしたいと思います。

<ルネサンスとは何であったのか>
非常にいい出来の本だと思います。世界史は一通り勉強した僕ですが
「初めてルネサンスというものを理解した」
という感じです。時系列を追って書かれているので非常に分かりやすい。
ルネサンスを勉強したいと思われる方は是非どうぞ。


<ルネサンスの女たち>
塩野七生のデビュー作。
気楽に読もうと思いましたが、そうはいきませんでした(笑)
個人的には「チェーザレ」を読んだ後に読めばもっと楽しいと感じました。


<チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷>
非常に完成度の高い作品。一気に読み終わりました。
人間性という点ではカエサルの方が上だと思いますが、その未熟さを楽しむ事が出来るのでいいと思います。
なんというか、本人の会話があまりないという所が格好いいと思います。
歴史的には悪者のイメージが強いチェーザレですが、本心の様なものを知ることが出来たように感じました。


<わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡>
マキャヴェッリの生涯を記した本ですが、逆にフィレンツェの歴史に興味がわいてきました。
フィレンツェ入門にいいかもしれません。


彼女の作品はどれもこれも秀逸です。
しかし、当然と言うべきかお互いかぶっている所も多い事は確か。
まあ、同じ時代の同じ人を同じ人間が描くので当然なのでしょうね。

本の選び方としては、「歴史を学ぶ視点か」「物語を楽しむ視点か」で分かれてくると思います。
順序としては、まとめとして優れている第一巻<ルネサンスとは何であったのか>を最初に読むのがセオリーだと思う。
それで、出てくる女性に興味を持ったら2巻を、
チェーザレに興味を持ったら3巻を、
ヴィネツィアに興味を持ったら4巻5巻を、
ローマ法王に興味を持ったら6巻を、
マキャヴェッリやフィレンツェに興味を持ったら7巻を、
読んでみるのがいいと思います。
そうすることで全体的な流れも位置づけも分かるのでいいと思います。

そういう意味で1巻を後から書いてくれたことは非常にありがたいです。
あ、でもこれは「歴史を学ぶ視点」での読み方です。

初めて、塩野七生氏の作品を読まれる方は「チェーザレ~」がいいと思います。
個人的に一番面白いと思った作品は今のところ「ローマ人の物語」ですが。


僕が本を読む時期ですが、大体は「大阪帰省」の時が多いように思います。
卯月が友達と遊んでいる時や家事をしている時に無性に暇になり読みたくなるのです。
これら「塩野七生関連本」を読んだのは前回帰省の時でした。
今回は別の本を読んでみました。その2へ続く。

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