10人前のおでんを作る夫の話

本日は、夫が暮らす宿舎の忘年会です。
夏場は、バーベQをやったりするのですが
この寒空の下ですから、どこでやるのかと尋ねましたらば
夫の部屋が餌食となってしまったようでございます。

夫は、得意の鍋を作ろうと考えておったようですが
（というか、鍋しか作れない）
多数決で、おでんを作ることになったのでした。

おでんなど、主婦にとっては、手抜き料理の最たるものでございますが
作ったことのない夫にしてみれば、何から手をつけてよいかがわからない
と言った感じでございましょう。

昨日は、帰宅するなり、おでんの作り方をおしえてくれろと言うので
幼稚園児にもわかるように、図解入りで書いたレシピを見せながら
おでんじゅして進ぜたのでしたが・・・。
夫は、我が家に帰宅すると、テレビで映画を見るのを楽しみにしておりまして
私の講義中も、目は映画にくぎ付けになっておりました。
（それが人さまに教えを請う態度でござるか。後で泣きをみても知りませぬぞ。）

夕方、材料の買い出しに行きましたらば
売り場でいちいち、切り方や投入順番を尋ねてきやがります。
（やっぱり、さっきのレクチャーは全く身についておらなんだようでございます。）

市民のみなさま。
週末の混雑するスーパーのおでんタネ売り場で
物思いに耽っておった中高年おやじさまをお許しくださいませ。

大量に買い込んだ具材を前にしたら、残りの映画を見る余裕もなくなったとみえて
夕飯もそこそこに、仕込みのために別荘へとんぼ返りした次第にございます。

玄関から出るときになっても、未だなお
別荘へ帰りついたら、一番最初に何をすれば良いかと尋ねてきます。

そりゃあ、部屋の鍵を開けることじゃろ。
などとお答え申し上げましたが、敵は真剣です。
まぁ、たまごでも茹でなされ。と言って、送りだした次第にございます。


絶対、電話で作り方を聞いてきやがるなとふんでおりましたが
案の定、昨晩３回と今朝１回おでんホットラインが開設された次第にございます。

あいつ～
私さまが三日三晩寝ずにシタタメタ最強レシピを何と心得おる！
ちゃんと読まんかい！

こんな調子で、果たしてどんなおでんが出来上がりますことやら・・。
私が食べるわけではありませんので知ったことではありませんが
うるさく付きまとわれて私が迷惑ですので
今後は、四季を問わずバーべQに徹して頂きたいものでございます









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