500円玉貯金も善し悪し・・・か。

10年ほど前に勤めていた会社の賀詞交歓会では
皆の前で、新年の抱負を発表するのが習わしでございました。

真面目な豊富を語るのも気が退けるため
今年こそは500円玉貯金をする！と言うのが私のお決まりでございました。
そして私の発言を待っていたかのように
あちこちから、絶対無理とか三日坊主とかヤジが飛ばされたものでした。

それほど私は、貯金が嫌いというか
貯金ができない女として名を馳せておったというわけでございます。

私ごときが貯金をせずとも、地球は回っておるわけですし
日本経済発展のためにも消費活動に勤しんでおったというわけでございます。

そんな私を見るに見かねたのか、ある年の賀詞交歓会で
先輩が貯金箱をくれたのでございます。

貯金箱をもらってからと言うもの
その先輩の前では500円玉を使うわけにいかなくなり
全て貯金箱へGO！と相成った次第にございます。

そんなわけで、あっという間に500円玉貯金は満杯になり
やればできるじゃん、と先輩にも褒められたのですが
金は天下で回さねばなりませんゆえ
すぐにデパートに直行したのは言うまでもありません。

その頃の私は、やたらめったら鞄に目がなくて
目指す鞄を買いに行ったのでしたが、お店の人の口車にのっかってしまって
満杯の貯金箱が4個必要なくらいの想定外の鞄を買うことになったのでした。

後にも先にも、私の人生最高額のバッグだと言うのに、息子たちからは
おばさんみたいで変だよとブーイングがきてしまったのでした。

ずっと保管したままなのも、もったいないと思い
帰省の折に使用しましたらば、現物を見た長兄から
こんな鞄をそんな金額で買って、オマエの目は節穴でござるか！
と言われなき誹謗を受け、何十年ぶりかの兄弟喧嘩が勃発したのでございました。

ケチのついたバッグを使う気にもなれず、結局オークションに出品して
オサラバした次第にございます。
ちなみに、落札金額は購入金額の10分の一でございました。

500玉貯金をしたばっかりに、予定外の散財をし
息子たちからは、おばさんみたいだとブーイングを受け
久しぶりに会った長兄には誹謗を受け
オークションでは値が上がらず
踏んだり蹴ったりのお買いものでございました。

やっぱり、慣れぬことはやってはならぬということでございましょう。

以上、私が500円玉貯金を達成させない理由でございました



本日は鏡割り也。これはきなこの画像ではなくて安倍川餅です。



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