むかしむかし、下野の国のあるのところに、車を買った学生がいましたと。
彼は、車を買ったばかりで、乗りまわすのが楽しくて、
夜な夜な友達を誘って、山道を走り回っておりました。
石裂だ、入粟野だ、小来川だ、細尾峠だ、と
二人とも下野国外の出身だったんで、
地図をみながら、県内探検をしておりました。
そんなヤツらが、前日光に目をむけたのは、自然ななりゆき。
ある夜、地図を見ていた@NOAは、(あ、いっちゃった)
「粕尾峠から古峰ヶ原へ抜けよう」
と、車の持ち主を誘い、いつものようにでかけたのでありました。
・・・地図によっては、県道58号「草久足尾線」は、
古峰ヶ原から粕尾峠まで開通しているようにかかれています。
確かに、歩いてなら行けそうです。
深夜、粕尾峠を左折し、勝雲山方面へ突入。
数十分後・・・
ダートにはまり、Uターンを決意。
崖に落ちないよう、車の外に出て誘導するのは、助手席のツトメ。
キツネだかタヌキだかクマ()だかの目が光る中、
顔がマジになるほど怖い思いをし、
(お化け屋敷なんか比較になりません)
なんとか粕尾峠へと帰ってきたのでありました。
後日、リベンジにと、古峰側から粕尾峠をめざして見つけた看板。
「DEAD END」 直訳、死んで終わり。
2人して爆笑でした。