クッキーのブログ

我家のマスコット犬周辺のできごとを徒然なるままに

【号外10】 「蝉しぐれ」 秘密の1行

2006年11月08日 | 【号外】
日本経済新聞11月6日付夕刊より

「蝉しぐれ」は、TVドラマ化や映画化もされた藤沢周平の代表作である。
私は、偶然TVで途中から観て、すぐに原作本を求め一気読みした一人だ。
映画は原作のイメージが壊れそうな気がして、あえて観なかった。
その後何度か読み直したが、その都度新鮮な印象も持った一冊である。

さて、昨日またも偶然に、それも日経新聞からその後のエピソードを知った。
サックス奏者の渡辺貞夫が藤沢周平との個人的交流の中で、ナベサダに贈ら
れた本「蝉しぐれ」の最終ページに、筆者自身の筆跡で朱筆が入っていた事
を紹介している。これはナベサダが指摘する様に、将来の改版を見据えた
メモらしい。しかし、この「直し」は結局反映されなかった。。

『だが、すべては遠く帰らぬ時の思い出だった』

この一文の意味するところは、読者ならば容易に推察できるので私は何も
コメントしない方がよいのだろう。


ナベサダと周平という異分野において、お互いを認め合った者同士の交流から
その存在が明らかになった「秘密の1行」である。

(やまざくら)
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