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なおしのお薦め本(54)『脳の中の人生』

  クリエイト速読スクール文演第1期生の小川なおしさんから、お薦め本が届いています。今回は「オマケ」つきです。

 

  『脳の中の人生

           茂木 健一郎

 これは、「読売ウイークリー」に連載していたエッセーをまとめたものです。

 64の連載文を6章に分け、各章の初めに「考えるヒント」という少し硬めの文章が置かれています。

 著者には「脳科学について最先端の知見を紹介したい」という気持ちがある一方、「日常の生活の中で誰もが関心を持つこと、人間であれば興味を持ち、心を惹かれるテーマについて、脳科学のほうから歩み寄っていって考えてみたい」という思いもあったそうです。

 64のエッセーの中に、いくつか引用したい箇所がありました。しかしながら、それよりも紹介したいのが「あとがき」の中のこの部分です。

 

 「連載が一年をこえたころ、中央公論新社の岡田健吾さんが単行本の件で研究所を訪れた。そのとき、岡田さんが、読者は、やはり人生観のにじみ出る文章に触れたいんですよね』と言われた。その一言が、連載を続ける上でのヒントになったようにも思う」

 

 この岡田さんの言葉に、目を開かされた気がしました。      なおし

 

             ■参考記事

      ※もりぞう爺さんの話(上) 

       オマケ

       ―なおしのメール―

松田さん、こんにちは。
オススメ本がありました。また茂木健一郎です。
この人の文章は、意識してやっているのかわかりませんが、あちこち飛んだり、戻ったりと、個人的には好きではありません。
でも、読むと、刺激になるようなことがいろいろ書かれているんですよね。そういうわけでオススメ本にしました。
引用した岡田さんのひとことは、文章を書くすべての人が知っておいたほうがいいと思いました。
というより、こう書いたほうが正確です。私は今まで、人生観がにじみ出ているかどうかで文章の良し悪しを判断していたのだと。それが初めてわかったのです。読んだ甲斐がありましたよ。      小川
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コメント
 
 
 
意外と (空猫)
2015-01-07 06:41:39
文章に人生観を求めている人は多いんですね。
自分だけ(少数派)かと思っていたので、ちょっと驚きました。

でも、書くときに「うむ。この文章には人生観を出せた」とかわかるものでしょうか。
適当に書いてるだけの私には難題のように思われました……。
 
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