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文学は力を持っており、そうした実学の面にもっと注目すべきだ

 2006-09-28荒川洋治を知っていますか?」で、詩人荒川洋治が日経新聞にインタビューされた記事を冒頭に載せています。

 もう5年前のブログです。

 5年間、教室にコピーを貼っているのですが、きょうはこちらが赤線を引いている部分をすべて書き写しておきます。

 ・文学には目に見える現実を超えた「現実」が描かれており、それを知るか知らないかで人生は一変する。文学は力を持っており、そうした実学の面にもっと注目すべきだろう。

 名作の要約本やあらすじ本が相次ぎ登場していることにも表れているように、本を読むことは簡単ではない。それはコンピューターゲームのように誰かが作った世界を受動的に楽しむのではなく、(想像力で)能動的に世界を作りあげる必要があるからだろう。しかし、その過程こそが人間性をはぐくむのだ。実学としての文学の魅力はもっと理解されるべきだと思う。

 時評をやってみて、自分にしか興味を持たない作家や批評家が増えているように感じた。(現代文学は)一見多彩だが、実は同色の森といった印象だ。批評が保守化して思い切ったことが言えなくなった結果、作家が自分自身を客観視する機会が減ったことも影響しているのではないか。作家にはもっといろいろなことに関心をもってほしい


 
2011-11-05今の私の中にあるものは、達成感や満足感ではなく、向上心やハングリー精神です」のAさんが、「教室に貼られているあの新聞はどちらもいい内容ですね」と、先日。


 入会して間もないころは、本に親しむ・読み慣れることを目的として、軽いビジネス書を提供しています。

 でも、トレーニングの全体に慣れてきたら、小説を読むことを奨めていきます。

 大学生が金儲けのビジネス書ばかり読んでどうするんですか!? 目先のことしか興味ないというのはどうかと思いますけど……

 と過激なことを言っていた講師が、むかしいました。



 いま通っている生徒さんで、超速の学生がいます。

 彼のサイトをみつけ遡って読んでみると、ドストエフスキーの小説群を読んで衝撃をうけています。

 若いうちは、黙って古典を読み、傾聴の姿勢を身につけることです。何より文学は、そういうトレーニングをしてくれます。文学こそツブシが利くんですが。

 荒川洋治は、こういう↑下世話な物言いをせず、「実学としての文学の魅力」と表現しています。   









           
※クリエイト速読スクールHP

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