教室のこと・速読のこと・受講生のスコア・SEG講習生のスコア等々について書いています。
クリエイト速読スクールブログ
本の中を散歩するような感覚で読む
国家公務員Aさんの受講110回・120回アンケートと最新スコアです。
「Aさんの受講110回目アンケート11/11/16」
マイナス・特にありません。
プラス・トレーニングを繰り返してきて,読書スピードが上がったことや集中力がついたこと,求めている部分や重要な部分を探し出す能力が上がってきたことはこれまでも書いたとおりです。最近は研修中ということもあり,もっぱら専門書ばかりに目を通しており,難解なものでも,さっと読んで内容を理解できるようになってきました。ページ数だけで数百ページあるようなものでも,重要な点だけ拾っていくと,短時間で一読できることに気づきました。多数の科目を勉強しなければいけないので,このような能力が身に付いたことはクリエイトのおかげだと本当に感謝しています。
一方,メンタル面は未だに満足いくものとはなっていません。自分より速い人やレベルの高い人がいると,どうしても焦ってしまうのが明らかに結果に出ています。また,中盤のトレーニングでは,気持ちの切り替えがうまくできずに,次のトレーニングに入ってしまうことが多々あり,集中ができていないと実感することもあります。
クリエイトのトレーニングは,他者との関わりはないものであり,常に1対1,常に全力で取り組むことが合言葉のようになっていると感じています。それだけに,ひとつひとつ積み上げるように,コツコツとやっていけば,大きな力になるものだと確信しています。
最近のスコアを見てみると,大きく変化しているものはないようです。壁にぶつかることは誰にでもあることなので,これはひとつの大きなきっかけだと思い,よい方向に考えています。しかし,伸び悩んでいるものや頭打ちになっているスコアがあるのは,自分の心の中に原因があるものと考えています。
これまでのアンケートやコメントで,「全力を尽くすこと」や「人と比較しないこと」とたびたび書いてきましたが,本当に全力を尽くしているのか,やれることをすべてやっているのかと改めて自問自答したときに,大きな疑問符がつかざるを得ないというのが今の本音です。毎週1〜2回のペースで通っているのはよいのですが,慣れや惰性によってトレーニングに対する姿勢が淡白なものになっているのではないかというのが一番気になっています。今一度,初心に戻って,ひとつひとつのトレーニングに対して真摯に向きあっていかなければならないと感じています。
ただ,以前であれば,小手先のテクニックばかりに目が行っていたと思いますが,自分自身の中に原因を求めることができるようになったことは,大きな進歩だと感じています。自分ができないことを,他の人がサラッとやってのけるのは,正直悔しいと思う気持ちはあります。これまで経験してきた大学受験や試験勉強,仕事のやり方も含めて,もともと要領のよい方ではないため,気持ちだけが突っ走って,空回りということがよくありました。これは今も変わっていないと思います。しかし,人より努力して,もがき苦しむ中で何かを見つけだすことができれば,それは自分の人生の中で大きな経験値になるものと思っています。効率的なものや即効性のあるものばかりが求められている世の中ですが,当たり前のことや泥臭いことをきちんとやっていける人間でありたいと感じています。
毎回のトレーニングでその日のことについてコメントを書き,10回ごとのアンケートを提出するということがなければ,自分自身ときちんと向き合うということはなかったと思います。メンタルを強くするということは,よい面も悪い面も含めて,自分自身ときちんと向き合うことから始まるのではないでしょうか。ひとつのことに対してきちんと取り組み,できることを精一杯やっていく姿勢が,やがては大きな成果につながるのだと思います。
この気持ちをいつも持ち続けて,今後のトレーニングに励んでいきたいです。
「Aさんの受講120回目アンケート12/1/21」
マイナス・特にありません。
プラス・様々な本を読んでいると、改めて文字が浮かび上がるようにして見えるようになりました。こちらから読んでいるというよりは、本が訴えかけてきているような感じがして、難解な本でも夢中になり、一気に読んでしまいます。しかも、中身をきちんと理解できている自分にびっくりしています。ビジネス書であれば、1冊10〜15分程度でA−からAで読むことができるので、次々と買ってきては読むという状態が続いています。ビジネス書に関しては、読んだ内容を実際の仕事や生活に活かすこと、実践することを目標としていきたいと考えています。
一方、小説に関しては、まだまだそこまでの感覚が掴めていません。これは、小説の読書量が圧倒的に不足しているからであり、この点は今後改善していく必要があると考えています。とにかく、小説を常に持ち歩いて、少しでも時間を見つけては小説や登場人物に対する親近感を高めていくことが記録を伸ばすことにつながると思っています。イメージ記憶の停滞も、この点に原因があると思うので、日頃、職場や家、街で眺めるものから何かをイメージするようなことを最近ではやってみるようにしています。トレーニングの中には、いつでもどこでも手軽にできるものもあるんだなと思うようになり、何かきっかけになるようなものが日常に潜んでいるのではと周囲を気をつけて見ています。
改めて思うのは、120回超という回数を重ねて、ようやくここまで来ることが出来たのだなということです。本が持つ魅力を素直に感じることができるようになりました。著者がこちらに何かを語りかけてくれるような感覚、伝えたいことを必死に説明するような姿、舞台を見ているような臨場感、登場人物の姿や声。このようなものを自分の頭の中で思い浮かべながら、読むようになりました。このような感覚に浸っているときには、多少スピードが落ちても、本に入り込むようにしてじっくり読むようにしています。そして、このようにして読んだ本は、きっと自分の中で、血となり肉となり、今後に活かしていけるのだと思います。速く読むことも大事だと思うのですが、本の中を散歩するような感覚で読むことも大事なのではないかと思うようになりました。
これが、著者と対話することなのではないかと感じています。著者の主張することや小説のストーリーを、読み手としてどのように解釈していくか。そして、内容をいかに的確に、かつ、迅速に捉えていくかが情報を処理する能力やコミュニケーション能力につながるのだと思います。
書物との対話は、少しはできるようになったかな? というのが今の大雑把な感覚であり、この感覚により磨きをかけていくことが目標のひとつです。
「対話」というのは、口から発する言葉だけではなく、自分の作成する文書、他者が作成する文書、メール等、すべてのコミュニケーションツールに当てはまることだと思います。文演を受講していながら、未だに自分のコミュニケーション能力は不十分だなと痛感しており、今後の課題だと感じています。
速読の訓練や文演から、自分に不足していることが明らかとなり、今後の課題まで見出すことができたことは、ひとえに松田さんをはじめとして、スタッフの方々のおかげだと本当に感謝しています。「継続は力なり」を改めて感じます。お世辞にも優れた人材(人間としても公務員としても)とは言えないのですが、愚直に、コツコツと続けていきたいと思います。
「Aさんの受講123回目の主なスコア12/2/19」よこサッケイド109 数字ランダム180、175 数字BP101-8(2分)漢数字一行〇→29,700、三→18,900、一→17,100 かな横一行225たて一行ユニット600、628 スピードチェック40(29秒)、40(31秒) ロジカルテストEタイプ30/30(1分52秒)56/57(3分) イメージ記憶13/40(1分)、25/40(45秒)イメージ読み111個(20秒) 倍速読書『マザーズ』25,600字/分 理解度A-「ロジカルはよくできた。この調子でやっていこう。序盤のトレーニングはまだまだスコアを伸ばせる。目でとらえていく感覚を忘れずにやっていきたい」
ただし、漢数字一行とスピードチェックは、前回122回目(2/12)のスコアです。
Aさんがこのブログに初めて登場したのは、受講66回目でした。
このブログは、自分以外の生徒さんがどのようにトレーニングに向かっているか、どのようなスコアを出しているか、その感想はどうか等々に目を凝らし、耳そばだてる場。
トレーニング自体を定量化・計数化できるクリエイトのトレーニングだからこそです。
自分への「小手先」的関心ばかりでなく他者への関心から自分を鍛え直しているのが、成果を挙げているひとたちの共通点です。 真
※クリエイト速読スクールHP
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出してもなお、慢心することなくしっかりと
足元を見て自分と厳しく対峙する。よくできる方の
アンケートはやはり参考になります。と同時に
自分の甘さも見えてしまうのですが。
妥協しそうなときに読み直したい記事ですね。
おやすみなさい。