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どのような部分で多くの人が間違えているのか

 ※追記  久保真衣子さんは平成29年司法試験に最終合格しました 


 第61期文演14/1/25~4/26アンケートです。

 第1回は、司法試験受験生のMさんです。



    
Mさんの文演アンケート



 
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
  A.1 
小学生の頃から答えが明確に一つにはならない現代文が嫌いで、どんなに解法テクニックを学んでも身につかなかった。模試で現代文100点中30点を叩き出したほど。それにもかかわらず、自分が目指している職業が文章で人を説得する仕事。試験を突破するには問題文から出題者の意図を正確に読み取り、それに対して答えを書かなくてならない。そこで、読解力向上と文章作成能力を向上させるべく受講を決意した。また、私の友人2人が既に文演を受講し、非常にためになったと言っていたことも、受講を決心させる後押しとなった。


  Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
  A.2 
文章を書くということは自分が思っている以上に難しいと思った。同じ意味を表せる言葉でも、どの言葉を使うかにより文章の印象を変えてしまう。そして、助詞の使い方でさえ間違えるとニュアンスが変わり、伝えたいことを伝えられなくなってしまう。文演を通じて様々な文章を読むと作者だけが分かっていて、読者には伝わっていないというものが多かった。逆に言うと、それは自分にも当てはまるのだと思った。実際に、試験の答案を書くとき、自分の思うように表現ができず、逃げてしまうことがある。そうすると必ずそこの部分についてどういうことか突っ込まれる。自分ではこういうことだと分かっているだけで読み手に伝わっていない。日本語で書き日本人が読んでくれる以上、行間を読んで汲み取ってくれるだろうという甘い考えがあるから、文章に対してどこか安直に考えていたのだと思う。書いて伝えるには、きちんと誰が読んでも分かりイメージできるものでなくてはならないと思い知らされた。そして、書く時にはバランス、構成や論理もとても重要であることを再認識させられた。そのおかげで、普段から意識して文章を書くようになったと思う。助詞一つの使い方に凝り、逆に時間がかかってしまうこともあるが(笑)。


 
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
  A.3-1 「授業前」
 
凄く悩んだ。そもそも要約自体が読解力を前提とするものなので、苦手な私には本当に悩みの種となった。3月の初めに締め切りを言い渡され、すぐにやってしまおうと思っていた。しかし、授業を受け、文章に対する印象が変わり始めていたので、課題に向き合うことに対しとても恐怖感を覚えた。仕事が忙しくて大変でも、頭の片隅で要約をどうしようか考えているという状態だった。4月に入り締め切りも近くなったので、逃げてばかりはいられないと決心し一日がかりで仕上げた。何度も読んで、どこが重要なのかを考えた。要約参考資料のおかげで、まずはどのパラグラフをどのくらいの分量で書くのかを考えることはできた。しかし、要約文章も単なる抜き出しだけでは文字数が増えてしまうので自分の言葉で表現しようとし、作者の意図を歪曲していないか、事実誤認がないか、正確に伝えられているかなどを考えると泥沼にはまっている気がした。なんとか完成はしたものの全く自信のもてないものとなった。やはり要約は難しい。

 
A.3-2 「授業後」 
要約は難しい。作者の言いたいところの骨格は分かっても、それをどう肉付けするかによって、異なる意味合いになってしまったりするからだ。他の人が松田さんとやり取りしているのを聞いて、自分ができていない部分をはっきりと分かることができた。そもそも自信のない要約だったから直すところが沢山だ。また、どのような部分で多くの人が間違えているのかも分かり、どういうところを気をつけなければならないか分かった。同じ文章を読んでも、人によって要約の仕方が異なるのはとても面白い。語彙が少なく文章を短くすることが苦手な私には、真似できそうな表現があり勉強になった。作者の文意を変えずにまとめたりするには、語彙や表現力が必要なので、もっと本を読んで、上手い人の表現を盗もうと思う。さらに、普段から読み書きしている文章の癖が出ているのを見て、今までよく理解できていなかった硬い法律文章が身についている自分を逆に発見することもできた。
 ただ、松田さんとのやり取りは最初の方が、緊張したまま他の人とのやり取りを聞かなくて良いのでいいなと思った。自分の番が来るまで胃が痛い思いだった。


  Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
  A.4 
毎回の授業はあっという間に過ぎた。速読トレーニングの効果か、授業の間、集中力も持続した。大雪のせいで一回欠席せざるを得なかったのが悔やまれて仕方がない。周りの人が凄すぎて、私は毎回ドキドキかつ胃が痛くなるような思いだった。自分の発言が頓珍漢ではないかと思うことも多々あった。しかし、周りの人が凄いと学ぶことも沢山あり、多くのことを吸収することもできたと思う。18人もいると自分が発見できない所を発見できる人が必ずいるのだ。また、8回の授業を通じて、文章にどう向きあわなければならないのかということを学んだ。今まで文章に対して妥協することの方が多く、真剣に向き合わなかったことを反省した。これからは本を読む時は作者の言いたいことを読み取れるように考えて、自分で書く時は言いたいことが読者に伝わるように考えて文章に向き合おうと思う。そして、ここでの経験を試験での論文に活かそうと思う。このような文章に向き合う機会を得ることができて、本当に良かった。子供の頃にこのように文章と向き合うことを知っていれば、国語が嫌いにならなかったのかもしれない。
 
本当にありがとうございました。


 さて、記憶の新しいうちにアンケートを書きましたので、お送りいたします

 Mさんは、おとといの最終回、帰宅してすぐにアンケートに取りかかったようです。

 2014/04/27 (日) 1:18にメールが届いています。

 今年受験するかどうかは聞いていませんが、少しでも勉強に、そして仕事に役立てていただければうれしいです


 次回、9月27日(土)~の第62期文演残席は8となっています。  
 

   






              ※クリエイト速読スクールHP                                                 

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