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なおしのお薦め本(37)『イソップ寓話集19のおはなしとイソップにまつわる伝説と歴史』

 クリエイト速読スクール文演第1期生の小川なおしさんから、お薦め本が届いています。

 

イソップ寓話集19のおはなしとイソップにまつわる伝説と歴史

 

 バーバラ・ベイダー文 アーサー・ガイサート絵 いずみちほこ訳


 寓話とは「考えを、ずばりとではなく間接的に伝えるためのお話」だそうです。

 何年か前に「かにの本」という本を読んで、初めて「子ガニと母ガニ」の話を知りました。つい最近手に入れた絵本の中に、この話が収められていました。元々がいい話なのだと思いますが、この本の文章は簡潔で、さらに魅力的です。

 ひとつの話を全文引用するのは気が引けるのですが、途中までというわけにもいかないので、思い切って引用します。

 

「         子ガニと母ガニ

 母ガニが、むすめをつれてさんぽにでかけました。よこむきのカニあるきで、砂浜をシャカシャカあるいていきます。子ガニもおなじようにあるきます。すると母ガニがいいました。

 『おまえ、あるきかたがおかしいよ。ちゃんとまっすぐあるかなくっちゃ』

 子ガニはこたえました。

 『なら、母さんあるいてみせて。わたしまねしてみるから』

 

 お手本がたいせつ                   」

 

 見開きの、左頁に文章が、右頁いっぱいにカニの親子の銅版画が載っています。川べりから上がってきた親子ガニ。母ガニの目は子ガニの方を向いています。背景の川には蒸気船。空には入道雲。

 他の18も味わい深いです。一度手にとって、銅版画家の細かい仕事っぷりも見ていただきたいです。  なおし

 



        ※クリエイト速読スクールHP



  ■小川なおしさん参考記事

  ※もりぞう爺さんの話(上)

  ※なおしのショートショート「鼓動」

    ※なおしのお薦め本(11)池上彰の情報力

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