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通教と通学から修得した速読技術(上) 

 10月23日10月28日のブログで紹介した新司法試験受験生Tさんに受講体験記をお願いしていました。

 通信教育と教室、双方のBTRメソッドに取り組んだ新司法試験受験生はTさんが初めてだったからです(もともとは、クリエイト速読スクールのホームページへの掲載予定での依頼でした)。

  法科大学院(ロースクール)に合格したTさんには、これからロースクールでの勉強と、その後には本番である司法試験があります。人の好いTさんが、この体験記によって、万が一にもローや入試で不利になるようなことは避けねばなりません。その辺をTさんと話しあいました。

 Tさんは氏名掲載でかまわないとのことでしたが、それは司法試験最終合格にとっておくことにし、今回、当ブログ内体験記は匿名のままの掲載としました。gooブログの文字数の関係で、(上)と(下)に分けて投稿します。

 通教と通学から修得した速読技術(上)   T

 1 はじめに

 私は、2006年6月1日にユーキャン『新・速読講座』(以下、「通教」とする)を受講開始し、10月8日に修了することができた。そして、掴んだ速読の技術をもっと確固にしたいと思い、クリエイト速読スクールへの通学を決意した。現在(06.12.)35回教室で受講した。

  通学して感じたことは、まず、「通教」と「通学」の間には基本的に差異はないということである。創意工夫された通教のプログラムにより私は速読の技術を修得した。実際、効果も挙げた。したがって、通教には大いに感謝している。

  しかし、一方で、もっと早くから通学しておけばよかったとも思う。なぜなら、教室には「周りの受講生の真剣さ」・「講師の方々のアドバイスによる軌道修正」などの刺激がある。その刺激が速読技術のレベルを深くしてくれていると実感できたからである。

 2 通教での格闘

  速読をはじめた理由は法科大学院入学に必須な適性試験の対策のためである。経験上、適性試験は時間との勝負である。つまり、十分な時間があれば解けるけれど、制限時間内では処理できないのが私の実感する適性試験である。それゆえ、正確で迅速な情報処理能力が必要であると思い、私は速読を身につけようと思った。

 ユーキャンの講座にしたのは、値段が手頃なこと。また、『速読らくらくエクササイズ』でクリエイトの速読理論の実用性を体感していた(本についている練習を10回しただけで法科大学院適性試験の模試でそれまでの点数より概ね15点上がった)からである。

 通学でのトレーニング同様、通教の速読トレーニングは①認知視野の拡大②読書内容への集中③読書トレーニングに大別されている。そして、通教では、プログラムが0~Ⅳに分かれていて、順番どおり進めていく。

 各プログラムは①②③へ重点の置き方が違う。序盤の0・Ⅰでは①認知視野の拡大、中盤のⅡとⅢでは②読書内容への集中、終盤のⅣでは③読書トレーニングを中心に養うことができる。ただ、それぞれ独立しているわけではない。段階を追って、前のプログラムの復習と次のプログラムの予習が追加されていくように工夫されている。

  トレーニングはCDに合わせて行う。したがって、聞ける道具・場所さえあれば好きなときに好きな場所でトレーニングできる。私の場合、頭のアップトレーニングとして主に自宅で勉強する前に行っていた。先に速読の訓練をすることで普段の勉強への取り組み方も効率的になった。

 情報処理能力向上にとりわけ貢献したトレーニングは②読書内容集中のためのロジカルテストとイメージ記憶である。ロジカルテストにより頭の中をシンプルにすること、イメージ記憶では短い時間内に課題に取り組む集中力を培えた。

 具体的には、日弁連主催法科大学院統一適性試験の苦手としていた第1部(論理的判断力を測る問題)で、200548(平均点59.1)200683(平均点57.9)に伸びるという成果を上げることができた。

 もっとも、①・③の分野のトレーニグも役に立ち記録も伸びた。読書速度は800/分→1,8002,400/分になったのである。それゆえ、一日に勉強できる量が増えたこともよかった。  -続く-

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