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クリエイト速読スクールブログ
なおしのお薦め本(49)『スルメを見てイカがわかるか!』
クリエイト速読スクール文演第1期生の小川なおしさんから、お薦め本が届いています。今回も「オマケ」つきです。
対談本です。対談の前後に、養老氏の講演と茂木氏の原稿が収められています。
まず養老氏の講演からどうぞ。題名の意味がわかります。
「私が大学に入るまでぐらいは『大学に行くとバカになる』というのは世間の常識にあったのですが、このことがいまになってよく分かりました。イカをスルメにすること、つまり生きて動いているものを止めることはうまくなる。そして止まったものを、情報処理することは非常に上手になる。しかし生きているものそのものに直面するというか、そういうものをほんとうに相手にして扱うということは下手になるような気がします」
対談が一番おもしろいのですが、それは省略します。では、最終章の茂木氏の文章をどうぞ。
「意識ではコントロールできない、無意識のうちに起こる脳内プロセスこそが重要であるという命題は、言葉に限らず、人生のさまざまなことについて該当する。
自分が創造的になれるかどうか、
どのような世界観を持つか、
どのような人格を形成するか、
人と、どのような形で接するか、
何を目標にして生きていくか、
人生の危機にあたって、どのように身を処するか。
ともすれば、意識的にコントロールできると思いがちの多くのことが、実は長い人生の経験の中で無意識のうちに蓄積、編集された、脳の神経細胞の結びつきのパターン=記憶に支えられて生み出されているのである。
私たちにできることは、大切な自分の無意識を手入れしてあげることだけである。
無意識を手入れすることこそが、よい人生を送るための要諦であると言っても良い。
自分の無意識を手入れするということは、奇妙に聞こえるが、自分自身をあたかも他人であるかのように扱うということでもある」
本当は一番おもしろい対談を引用したかったのですが、読んでいるうちに御二方に翻弄されてしまって、ココという区切りがつけられませんでした。
今回引用した部分だけでも各々の魅力が表れていると思いますが、いかがでしょうか。 なおし
■参考記事
※もりぞう爺さんの話(上)
オマケ
―なおしのメール―
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お話は面白かったのですが、最後まで読み切れませんでした……
でも、この「無意識のうちに起こる脳内プロセス」の話はすごく納得できて、興味がわきました。
本棚を見付けたら、読んでみようと思います!!