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クリエイト速読スクールブログ
キルギス錐情
「キルギス錐情」
荒川 洋治
方法の午後、ひとは、視えるものを視ることはできない。
北ドビナ川の流れはコトラスの市(まち)からスコナ川となり史実のうすまった方位にその訛(か)を高めている。果たしてそこにひとは在り、ウラルの高峰をのぞみながらてごろな森を切っている。倒れ木の音は落ちゆく地理に気をもみながら負の風をうけて、樵夫の午後に匿されてゆく。
在りかけるひとはいつも赮らんでいる。在りかけることは過ぎることだから、裸形の骨はよく柩から夜を視る。その青い怒りの山顚でひとはいつも在りかけて閉じる。
見知らぬ樹を倒しても樵夫の口笛はきこえない。見知らぬ鳥を撃ち落としても狩人の帰路を視とどけることはできない。
キルギスの草原に立つひとよ 君のありかは美しくとも 再び ひとよ 単に 君の死は高低だ
わたしは君を 地図のうえに視ている ときおりわたしのてのひらに 錐(きり)のように夕日が落ち すべてがたしかめられるだけだ 詩集『娼婦論』より
きのうのブログで、荒川洋治の詩は大型書店ならすぐに手に入るというようなことを書いてしまいました。
ちょっと不安になって、ジュンク堂池袋本店とリブロ池袋店に行って確認してきました。他の詩人の現代詩文庫はあるんですが氏の文庫(103の「続」はジュンクに1冊ありました)だけ見つかりませんでした。
また、きのうのこちらの文章程度で、書店まで足を運ぶ方などもいないとも思います。
ここに、荒川氏の第一詩集である、詩集<娼婦論>の巻頭作品を掲載しておきます。著者、あるいは出版社からクレームが入ったら上記の作品部分を削除するということで。 真
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さっぱりわかりません。自分の濃緑のなさ、
感受性の乏しさを痛感しました。トホホです。
間違えていたと思います。重ねて申し訳
ございません。
濃緑はよかったですよ
マツダには、すっきりと入ってきました。
ウッスラした色合いではない、
濃いものこそ能力であると。
それと緑がかけ合わさっていて納得しました
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