教室のこと・速読のこと・受講生のスコア・SEG講習生のスコア等々について書いています。
クリエイト速読スクールブログ
750時間の練習
Uさんが500回受講者となりました。
受講500回目アンケートと、最新スコアです。
「Uさんの受講500回目アンケート21/10/10」
■500回
500回といえども、受講時間にしてわずか750時間。中高生の部活なら1年間の総練習時間程度。多く通ったと思いますが、稽古事だと考えれば、まだまだ入口だなと思っています。
とはいえ、750時間の練習でこれだけの効果を感じられるものはあまりないと思います。1分だとか3分のトレーニングのひとつひとつを丁寧に積み重ね続けると、たとえ総時間が750時間に過ぎずともこれだけの効果があるのだと思います(もちろん50回75時間、80回120時間でも効果は十分にあると思いますが、クリエイトのトレーニングにはこういう積み重ね方もできる奥深さがあるということです)。
■401~500回を振り返って
前回のアンケートでまだまだ伸びると書きましたが、そこから100回を重ねた今もそう感じています。というより、いまだに完璧だった思えるトレーニングは一度たりともなく、それを限りなく完璧に近づけていこうと思えるうちはまだまだ伸びるのだと思います。
ここ数か月は、それぞれのトレーニングの意味合いや取り組み方などについて書き溜めて整理するようにしています。このごろの伸びはそれも大きいかもしれません。それぞれのトレーニングの意味合いに対して自覚的かどうかは伸す上で重要だと感じています。
その他、伸びた要因には受ける際の姿勢を修正したこともありそうです。背もたれを使わず座面の前半分だけを使って胴体を垂直に立てるように座るようにしてからは集中しやすくなりました。背もたれを使わない方が、攻めるという感じになってよいのかな? と考えています。中盤のスピードチェックなどでは以前(それこそ受講し始めたころから)からそのように姿勢を工夫していましたが、序盤の姿勢はなぜか手つかずした。
サッケイドシートは大切だと再認識しました。500回にして腹落ち感をもってようやく理解しました。サッケイドがだめならそれ以降のパターンシートも伸びにくいし、中盤のスコアも何もかも伸び悩みます(後述)。
■トレーニングで鍛えられる能力の枠組み
序盤~中盤のトレーニングで鍛える能力を以下のように、①視野系、②認識系、③処理系の3つに整理しています。①視野系(見たいところを自在に見るための能力。サッケイドシートで鍛えられる)、②認識系(見た場所にある文字を捉える能力。各種パターンシートで鍛えられる)、③処理系(捉えた文字を概念化して処理する能力。中盤以降で鍛えられる)。
上記のように整理した上で、負荷をかけるという観点では、情報のスループットは「①視野系>②認識系>③処理系」であるべきだと考えています。
少し丁寧に書くと、「①視野系>②認識系」の関係が成り立っていると、認識できる以上の情報を認識しようとするので②認識系に負荷がかかりますし、「②認識系>③処理系」の関係が成り立っていると、処理できる以上の情報を③処理系に送り込めるので③処理系に最大の負荷がかけられます。
反対に、「②認識系<③処理系」だと、本当はたくさん情報を処理できるはずなのに、十分な量の情報を頭に送り込めておらず頭を十分に使い切れてない可能性があります。ブログでたまに見かける、序盤がイマイチで中盤以降が伸び悩んでいる人は、こうした状況に陥っていると思います。これに関連して、SEGの子とかで短期間で爆発的に読字数が伸びている子は、それまで「②認識系<③処理系」だったのが、序盤のシートトレーニングを通じて「②認識系>③処理系」になって頭を使い切れるようになった(頭が処理できる限界まで文字を頭に流し込めるようになった)ことによるのではないかと考えています。
こうした意味で、大元の情報流入量を左右する、①視野系を鍛えるサッケイドシートは極めて重要だと考えています。サッケイドシートはすべてのトレーニングの効果を律速します。一番はじめに行うシートトレーニングなので「準備体操」的な意味もあるものの、極めて重要なトレーニングだと思います。ここがすべてと言ってもいいと思います。スピードチェックの前とかによこサッケイドをやったりするといいのかも? と思ったりしました。
■上記の枠組みで講師がよく言うことを検討してみる
「サッケイドシート、序盤のパターンシートは重要」という言葉。「②認識系>③処理系」の状態を作るためにはシートトレーニングに必死になって取組む必要があります。この状態を作り出そうという意図があるのだと思います。
「ラフでもいいから」という言葉。②認識系に負荷をかけるためには、認識できるよりも多くの情報を頭に思い切って(ラフに見ることで)流し込んで必死に見ようとすることで負荷をかけられるためだと理解しています。ここで注意が必要なのは、ラフに見ることで結果的に精度が落ちたとしても、トレーニングの最中の心持ちはとしては、「どうにかして精度を維持しよう」と戦い続けることだと思います。これがないと単に雑に見てしまっただけになって効果が薄いと思います。
■トレーニングを理解することは重要だがそれ以上に必死さは大切
見よう・探そうと必死になるのが大切だと思います。私の各種トレーニングのスコアだけを見た人は、私がパッと見てパッと探せていると思うかもしれないですが、全然そんなことはなくて、毎回必死に見て必死に探しています。この必死さを、いかに密度高く維持できるかどうかが伸びを左右すると思っています。
中盤のイメージ記憶も10秒・10秒ですが、20秒・20秒の時と取り組み方は変わっていなくて、伸びてきているのは必死になれる度合いが改善してきたことによるところが大きいと思います。かなひろいも、スピードチェックも同じです。必死に急ぐ、必死に探す、そうしたところがポイントだと思います。何も特別なことはしていないと思います。
ある程度のところまでは正しい取り組み方も大切だと思いますが、そこから先は、どれだけ必死になれるかという精神論的な部分、セルフコントロールの力が肝だと思います。いかにして必死になりきるか、集中し切ろうと思えるか、そうした小さなことの積み重ねだと思います。
私を含めたいわゆる普通の人達は基礎的な能力では大差ないはずなので、正しい取り組みをできたなら、そのあとは必死さとか根性でしか差はつかないと思います。そういう意味で我々に勝ち目はあるのだと思います。当たり前にしっかりやり切るというのがほんとうに大切だと思います。
■日々の仕事の関わり方と仕事への影響
クリエイトでトレーニングすると、多くの職場で事務処理能力については劣後しないぐらいの力がつくと思うので、事務処理能力のその先の能力で勝負するステージ(そもそもの考える力だったり、行動力だったり、リーダーシップが問われる段階)に素早く移りやすいと思います。
その上で、目の前の仕事を多少なりとも余裕を持ってこなせるようになったとして、その後の行動には2つパターンがあると考えています。①楽々こなせる量の仕事を余裕を持ってこなす(70%ぐらいの出力で日々の仕事をこなす)、②クリエイトでのトレーニングのように、自分に負荷をかける意味で仕事量を増やしていく(100%近い出力になるように日々の仕事量を調整する)。私自身は②でありたいと思いつつも①に流されがちかなと思います。というより、クリエイトに通い始めたら意識的に仕事の量を増やさないと(もしくはディマンディングな職場でなければ)、自然と①の方に寄ってしまうような気がしています。そいう意味でどういう職場で働くか? というのは重要な問題だと感じています。
普段はヘルスケア領域で幅広に仕事をしていて、クライアントのタイプやテーマが毎回ばらばら(たとえば都道府県の医療計画を作ったり、企業の戦略や病院の機能転換について考えたり)なのですが、仕事がくるたびに「十分にインプットすればどうとでもなる」と思えるようになっているのは、クリエイトによるところが大きいかなと思います。
Uさんの最新スコアです
「Uさんの受講501回目の主なスコア21/10/14」よこサッケイド284 数字ランダム341・351 数字BP208-8(2分)・214-8(2分)漢数字一行三→23,400、一→24,300、五→8,820 漢字二行口→2,880、白→585 たて一行ユニット1,142・1,164 スピードチェック33/40(27秒)・31/40(29秒) ランダムチェック200/200(58秒)・200/200(55秒) かなひろい177/183(1分)ロジカルテストGタイプ26/29(3分)・24/30(2分33秒)イメージ記憶10/40(10秒)26/40(10秒)倍速読書『OUT(下)』21,600字/分・理解度A--「昼食を食べすぎて、調子がいまいち。昼からステーキはよくない。数字BPはよく集中できて、呼吸するのをわすれた。RCは、スムーズにできればもう少しいけそう。かなひろい、45秒でお願いします⑧」※漢数字一行・スピードチェックは、前回のスコアです。
数字ランダムチェック(RC)は、5×5の8マス200個です。
かなひろいは、通常の3倍量です。それを次回から45秒にチャレンジしようとしています。
また、Uさんは、平日朝トレだけで105回受けています。全29期中21期受けています(ユーキャンも受けています)。
Uさんのスタートは、こちらです。 真
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