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法科大学院合格

 8月初め、クリエイトに3年ほど通う新司法試験受験生に、「煮詰まってしまって……」と勉強法やメンタル面で相談されたことがあります。もうすでに100回の訓練を受けている生徒さんなので、気心はある程度通じていました。

 旧司法試験では、昨年初めて「短答」に合格し、今年は「短答」の合格点に1点不足というところまで実力をつけてきている方です。

 この生徒さんにはそれ以前に、クリエイトのスタッフであった「2人の司法試験合格者インタビュー」を、原稿完成時すぐに渡した記憶がありました。

 『Aさん、佐々木さんと永尾さんのインタビューよく読みました?』Aさんの話を聞いた後、質問すると、

 「ええ、一応読みましたが……」と、少しあいまいな答えが返ってきました。

 『あんな密度の高い文章がすぐそばにあるんですから、もっと血肉にしようとしてみてもいいんじゃないでしょうか。焦っているのは分りますが、私もただなんとなく差し上げているわけではありませんから』と言ってしまいました。

 Aさんはそれまで、何回か旧司法試験の「短答」で苦い体験をしていました。しかし、クリエイトに来て2年目には短答合格という結果を出していたため、案外素直に「帰ってもう一度よく読んでみます」と言ってくれました。

 

 いまは弁護士として活躍する、ある司法試験合格者の話を思い出します。

 「受かるかどうかは、その人間と少し話したりしただけで分るようになりました。合格してから、予備校で教えたりするようになって受験生と話す機会が増えてからですが

 どういうことかと聞くと、

 「いろいろありますが、たとえば、何か資料を手渡したとき、その資料に対する反応を見ていると分ります。ちゃんとその場でよく目を通す人、あるいは、後から感想を言えるような人、こういう人たちはほとんど合格しています」というような話でした。

   

 Aさんは、「佐々木・永尾インタビュー」をシッカリ読んだからということではないでしょうが、何かが吹っ切れ、その後すっかり立ち直りました

 そして、今回めでたく中大の法科大学院に合格できたとの連絡をもらいました。なおかつ、成績が優秀だったため授業料半額免除の特典も獲得したそうです。

 中大の法科大学院は、今年第1回の新司法試験(全合格者数1,009名)で第1位131名の実績を挙げたロースクールです。

 「東大や慶大のロースクールに受かっても中大のローにいく人が結構いるんですよ」と、クリエイトに通う受験生が中大について教えてくれました。
 

 その後、Aさんと話す機会があり、笑ってこんなことを。 

 「あまり関係ない話ですが、みんな、プライドが高すぎます。どこの大学を出ているとか、女性に答案を見てもらいたくないとか、合否に直接関係しないことを凄く気にしたりしています。もっと肝心なことあるような気がしてるんですが」        

 

「Aさん」とは、2009年第4回司法試験を合格した講師、砂金直美さんです。砂金(いさご)さんに関する主なブログは下記になります。

 2007-02-20 「匿名さんに

   ・2009-11-26裸眼、コンタクト、眼鏡と、どの環境がいちばんよいのでしょうか? &頑張れ砂金さん!

   ・2010-04-04司法試験合格体験記  生徒の目で、講師の目で〈1〉

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