ゆず色時間

日々の出来事、毎日のお弁当、料理やお菓子など作った物の記録。日々思うコト書いてます。独り言と日記&雑記帳デス。

昼下がりのためいき

2011-02-23 23:26:09 | 仕事のこと
彼は黒いスーツで店に来たわ。

土曜日のお昼過ぎ。

朝の混雑から一段落ついて、私もお昼を食べて店へ戻ったときのこと。

一つ一つ、商品を手にとって価格を調べている。

「また、MRね」

いつものことと思いながらも、とりあえず邪魔をしようと隣へ立つ私。

それに動じることもなく、ゆっくりと一つ一つの商品を見ている彼。

ふと、その指先に視線が止まる。

きれいに整っている爪。
長い指。
「重いものなんて持ったことのないような指ね」

ゆっくりと視線を指先から上へと移していく。

真剣に商品を見ている横顔。
「他のことなんて何も目に入ってないみたい。」

うちの店にはいないタイプ。

「どこの店の人かしら…」
スーツ姿ではそれを知ることができない。

「隣に立つ私のことなんて、何も感じないんでしょうね。」

結局、私はアラフォーのパートのおばちゃん。
スーツ姿の彼をときめかせるなんてあるはずもない。

そんなことを考えながらも、隣へ移動していく彼のあとをついていく。

「今日もこのまま帰してしまうのかしら。」

そうはしたくない。
この状況をなんとかしたい。

そんな苛立ちを押さえながらふと彼を見ると…

携帯を商品に向けている。
「あっ」
思わず声をあげる私。
その声に振り返る彼。

「それは…やめていただけますか?」

できるだけヤンワリと、でもキッパリと言い放す。


私の言葉に彼は携帯をしまい出入り口の方へ。

小さくなっていく彼の後ろ姿を、ずっと見送る私。

「邪魔してごめんなさい。でも、私たちはライバルなの…だから…だから…」





「パートのおばちゃんだと思って甘く見るなよ!とっとと帰って報告書でも書きな!」








えっ、?
恋ばなだと思った?


えっ?
柚香に限って、そんなわけないさー。
またいつものように、妄想が暴走してんでしょ~
って見破った?

へへへ

たまには妄想でもしないとね。
やってられないよ~


今回は声かけちゃいました

だって、目の前で写真撮ろーとするなんて違反でしょ~(私がバカにされてるともいう…)



でもやっぱり、こういうのは疲れちゃいます。
もうMR撃退はやめよう…。
こういうのは社員にお任せしといて、私は自分の仕事を頑張ろう




こんなことから出会いがあったら面白いのにねぇ。
(また妄想)

MRにくるのって、どうみても、私よりずっと下の人ばかりなのよねぇ。

相手にされないじゃん。


まっ、マスカラ落ちて、目の下黒くしてるようなワタクシですから、出会い以前の問題ですが…

ふぅ…
ためいきでちゃうわ