さなえのうた

歌いながらあちこちに出没します♪

メンバーズコンサート前日です

2010-01-12 | 演奏会案内

東京室内歌劇場の
メンバーズコンサート初日が
いよいよ明日となりました。

  

ホームページには、
掲載されたのかなぁ・・・ 

   

明日はガブリエル・フォーレの歌曲
『マンドリン』と『月の光』を歌います。

  

マンドリンは、戯曲の中の3枚目、
アルルカンがマンドリンを弾きながら
歌う曲です。

アルルカンは、戯曲に出てくる3枚目役の名前で、
・・・日本で言ったら、太郎冠者?かなぁ。
イタリアの古典劇だとアルレッキーノになり、
モーツァルトのオペラでは、
フィガロやレポレッロ、
レオンカヴァッロの道化師もアルレッキーノです。

アルルカンが男女の恋を歌う・・・
前口上のような曲です。

  

マンドリン

恋歌を奏でる男たち
それに聞き入る美しい娘たち
とりとめのない言葉を交わす・・・
歌の聞こえる小枝の下で

あれはティルシス、そしてアマント
そして永遠なるクリタンドル
そしてダミスは、多くのつれない娘達に寄せて
優美な歌を書いている

男たちの短いシルクのコートや
女たちの長い裾のドレス
彼らの優美さ、彼らの喜び
そして、柔らかな青い影

灰色がかったピンクの月の
恍惚とした光の中を漂いながら
マンドリンは鳴り響く
そよ風のざわめきとともに

恋歌を奏でる男たち
それに聞き入る美しい娘たち
とりとめのない言葉を交わす・・・
歌の聞こえる小枝の下で

  

『月の光』は
ヴァトーの絵画『貴族の園遊会』に寄せて書かれた
ヴェルレーヌの詩に作曲されたもので、
歌うのを忘れそうなくらい、前奏が長いです。(笑)

  

月の光

貴方の魂は、選ばれた景色
チャーミングなマスクとベルガマスクの人たちが行く
リュートを弾き、踊りながら
しかし、奇妙な仮装の下は悲しげだ

みな歌う、マイナーなキーで
恋人を手に入れた、人生は素晴らしい、と
自分達が幸せであると信じているようには見えない
彼らの歌が、月の光に溶けていく

悲しくも美しい月の光の静けさに溶けていく
木々の間に小鳥達を夢見させる静けさに
大理石に挟まれたしなやかで大きな噴水を
恍惚にしのび泣かせる静けさに

   

どちらの曲も、
マンドリンやリュートのような弦楽器の伴奏で
アルルカンが歌っているような曲です。

フランス歌曲っぽい曲なので、
その雰囲気が少しでも伝わったらいいのですが。

がんばります~。

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アクセント

2010-01-11 | インポート

先日のリハーサルで、
ピアニストさんとアクセントの話をしました。

楽譜にある“>”という記号のことを
“アクセント”と言います。
アクセントのついた音符を強調して演奏してくださいという
作曲家からの指定です。

  

  

ところがですねぇ。
フランス語には、基本的にアクセントがないのです。

  

日本語の場合、
『はし』という言葉の
“は”にアクセントがついていると
“箸”という意味になり、
“し”にアクセントがついていると
“橋”または“端”の意味になります。

イタリア語の場合、
“Bravo ブラーヴォ!”や“Uno ウーノ(数字の1の意味)”のように
基本的に単語の最後から2番目の母音に
アクセントがついて強調されます。
(例外もありますが)

  

イタリア語的に『はし』を発音すると・・・
“Hasci あーし”になっちゃうんです。
・・・イタリア人はHが発音できないので 

“し”にアクセントをつけて発音して欲しい場合には
“sci し”にアクセント“ ´ ”をつけて表記します・・・
ここには文字が出てこない・・・ 

     

日本語の場合、
「私がやります」の“が”にアクセントをつけると、
“私”が強調されて
他の誰でもなく『私が』やるという表現になります。

   

フランス語の表記にもアクサン(アクセント)が使われますが、
口腔内が狭くなったりして、
その母音の色自体が変化します。

その母音を強調して強く発音するという意味ではありません。

  

強く発音するという習慣のない国の音楽で、
もしアクセントが使われていたら、
その国の音楽とは異質の、
結構、強い表現になるんじゃないのかなぁと
・・・そんなお話をリハーサル中にしていました。

  

  

13日と14日のメンバーズコンサートで歌う4曲の中で、
アクセントが使われているフランス歌曲は、

14日に歌う『イスパアンのバラ』と『秋の歌』です。

13日に歌う『マンドリン』と『月の光』には、
アクセントが一切使われていません。

  

『イスパアンのバラ』も『秋の歌』も
ピアノ・パートにのみ、アクセントが現れます。

『イスパアンのバラ』は、
アクセントを使用する事によって、
イラン中部の都市“イスパアン(エスファハーン)”の
異国的な色が出ていると思います。

『秋の歌』は、
アクセントを使用する事によって、
冬の訪れを感じさせる衝撃的な音が、
効果的に表現されていると思います。

    

歌のパートにはアクセントがないので、
ピアノパートが作り出す雰囲気と、
いかに平行してメロディーを紡ぎだして、
結果的にフランス音楽とするかが
最大の課題なのですけれど。

  

  

がんばります~ 

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2010-01-10 23:58:19

2010-01-10 | インポート


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三連休

2010-01-09 | インポート
三連休ですね(*^O^*) 三連休が終わるまでは、 お正月気分が抜けない!という方も たくさんいらっしゃると思います。 いかがお過ごしですか?



私はメンバーズコンサートに向けて、 練習&勉強です。

200枚近く書いた年賀状も 何百通出したか数えてない年賀メールも 一息つきましたので、 歌一筋に暮らしております。



メンバーズコンサートでは

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七草がゆ

2010-01-08 | 日記・エッセイ・コラム

七草粥、食べましたか?

・・・って、日付変わっちゃってますけど 

    

リハーサルでした。
今日もメンバーズコンサートのリハーサル・・・
奥千歌子さんとのリハーサルでした。

  

早めに会場に行ったら、
トナカイやアートカフェフレンズでもお馴染みの
村田千晶ちゃんがいて、
びっくり!

一緒の演奏会に出ているのに、
共演できなくて残念だね~と
お話しました。

  

今回伴奏をしてくださる奥さんとは、
メンバーズコンサートで、
毎年お世話になっているので、
今年もまたご一緒できて、
とても嬉しいです!

私の作りたい音楽に、すぐに反応してくださって、
さすがだな~と思います。

  

聡子さんとのリハーサルの時もそうでしたが、
合わせて、いろいろなお話をしているうちに、
改めて気づくことが、たくさんありました。

たくさんの人と共演するうちに、
私の音楽も円熟していくようです。

出会いに感謝 ♪

  

  

本番まであと1週間、
頑張ります~。

  

あ、チケット販売も頑張らなきゃっ 

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