古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四十四章 新池を開く 其の十

2015年08月20日 07時37分23秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「新池普請ニ付、百姓迷い方願一札控」第二頁、上の十四~十六行目

 

解読 同所三百

    一、下畑三畝歩荒 田人同人

    高 壱斗三升弐合

読み 同所 三百

    一つ、下畑 三畝歩 荒れ 田人 同人

    高 一斗三升二合

 

解説 連続した、帳簿の様な文章ですが、文字としては最高に難しい。内容的には、同じ範疇の言葉ですから、或る程度の推定で読んで行くしかありません。はじめの「同所」も難しいが、今までの続きで読む。 次の「三百」は続きの番号ですし、文字としても易しい方です。 「一、下畑、三畝歩」・・・これも難解ですが、前項の「六畝歩」と同じ書き方ですから、参照して読む。 「荒」・・・前項に付いていた「地」は今度はついていません。 最後は「高壱斗三升」の次の「弐合」は、今までに出た番地の「弐百」から推定する。「合」も難解ですが、今までの復習で読みましょう。