古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四十四章 新池を開く 其の二十一

2015年08月31日 07時10分41秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「新池普請ニ付、百姓迷い方願一札控」第五頁、上の一~二行目

 

解読 上村百姓衆中指支

    損失何等さゝゐ之義

読み 上村『かみむら』百姓衆中差し支え

    損失何ら些細の義

 

解説 「上村」・・・「田並上村」の事。 「百姓衆中」・・・『ひゃくしょうしゅうじゅう』。上村の百姓全体。「衆中」が難しい。 「指支」・・・指し支え。「指し」は宛て字です。「差し支え」と同じ。「指」も読むのは困難です。 「損失何等」は何となく解ります。損失など。 「さゝゐ」・・・ヒラカナで書いていますが、「些細之義」・・・少ない事。「ゐ」は旧仮名遣いで使用した字です。現在ではほぼ使われていません。元の漢字は「為」。 上村の百姓の損失は少ないとのこと。