古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四十四章 新池を開く 其の十二

2015年08月22日 07時33分28秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「新池普請ニ付、百姓迷い方願一札控」第三頁、上の三~四行目

 

解読 荒地、近年之内地普請可致

    よし、田人々申出候との義ニ付

読み 荒れ地、近年の内地普請致すべき

    由、田人々々申し出候との義に付き

 

解説 「荒地」・・・荒れて耕作していない農地。「地」は何度も出ますが、読むのは難しい。 「近年之内」・・・これは割りと読みやすい。「内」が難解です。 「地普請」・・・土地の工事。荒れ地を耕作出来る様にする工事の事。これは教えて貰わねば読めません。 次も難解です。「可致」・・・致すべき。 「よし」・・・何故かヒラカナで書いていますが、「由」・・・との事。 「田人々」・・・田人、田人。「々」は繰り返しで、耕作者がそれぞれ。この頁の一行目は、長い「く」の形でした。 次も難解ですが、「申出」の「出」の右に「候」が有ります。 最後は「義に付」。この文章は、崩し方にくせがあります。