「漂流外国物語」第十三頁、上の五~六行目
解読 の様子ニ付皆々橋船ニ乗組、面々の着類并所持之
品々越積移し私共舟ニ積入有之候酒四拾樽、白
読み の様子に付き、皆々端舟に乗り組み、面々の着類並びに所持の
品々を積み移し私共舟に積み入れこれ有り候酒四十樽、白
説明 「の様子ニ付」・・・「様」の字が難解です。 「皆々橋船ニ乗組」・・・簡単な字ですが、読むのは困難。「橋船」・・・「端船」。小さな舟。ボート。 「面々の」・・・銘々の。各自の。 「着類」・・・着物類。 「并」・・・並びに。 「所持之」・・・「持」は読めません。 「品々越」・・・「品」も読むのは困難。私物の品の事。「越」は変体仮名の「を」です。本文ではほとんど、この「を」を使用しています。 「積移し」・・・積み替えること。 「私共舟ニ積入有之候」・・・私どもの船に積んでいた。 「酒四拾樽」・・・積み荷物の酒の事。「樽」の字は読めません。 最後は「白」(砂糖)。