古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の五十九

2016年05月15日 07時49分43秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「漂流外国物語」第十七ページ、上の五~七行目

 

解読 一橋船ハ大中小三艘有之、大中ハ黒塗、小ハ外ハ黒塗

    内ハ白塗尓御座候。

    一、舳先尓異国人同様之人形作り置有之候。

読み 一つ、端船は大中小三艘これ有り、大中は黒塗り、小は外は黒塗り

    内は白塗りに御座候。

    一つ、舳先に異国人同様の人形作り置きこれ有り候。

 

説明 「橋船」・・・端舟。ボート。短艇。 「大中ハ黒塗」・・・「黒」、「塗」が難しい。 「内ハ白塗尓」・・・内部は白塗り。「尓」・・・「に」。 「御座候」・・・「御」・「候」が読めません。ここの「候」は一番簡単な描き方です。 「舳先尓」・・・『へさきに』。「へさき」は船首。「尓」は前行と同じ。 「異国人」・・・「異」は異体字で、「己」の下に「大」と書いています。 「同様」・・・ここの「様」も難しい。 「作り置」・・・人形を船首に取り付けていると言う事。