「漂流外国物語」第十八ページ、上の一~二行目
解読 地方幽尓見ゆる登、帆柱の上に旗印吹き抜等を
立置異国船水主共替る々々尓柱の上ニ登り遠
読み 地方幽かに見ゆると帆柱の上に旗印し吹き抜等を
立て置き、異国船水主共替わるがわるに柱の上に登り遠
説明 「地方」・・・陸地の事。 「幽尓」・・・『かすかに』、「尓」は変体仮名の「に」。 「見ゆる登」・・・見えると。「登」は変体仮名の「と」。 「旗印」・・・国旗。 「吹抜等を」・・・吹き流し。旗の一種。 「立置」・・・国旗や吹き流し等を立てて置き。 「異国船」・・・この「異国船」も読みにくい。 「水主共」・・・水夫たち。 「替る替る尓」・・・交替に。 「柱の上ニ登り」・・・「登」は形で覚える。前行のヒラカナの「登」と同じです。