古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の六十

2016年05月16日 06時53分38秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「漂流外国物語」第十八ページ、上の一~二行目

 

解読 地方幽尓見ゆる登、帆柱の上に旗印吹き抜等を

    立置異国船水主共替る々々尓柱の上ニ登り遠

読み 地方幽かに見ゆると帆柱の上に旗印し吹き抜等を

    立て置き、異国船水主共替わるがわるに柱の上に登り遠

 

説明 「地方」・・・陸地の事。 「幽尓」・・・『かすかに』、「尓」は変体仮名の「に」。 「見ゆる登」・・・見えると。「登」は変体仮名の「と」。  「旗印」・・・国旗。 「吹抜等を」・・・吹き流し。旗の一種。 「立置」・・・国旗や吹き流し等を立てて置き。 「異国船」・・・この「異国船」も読みにくい。 「水主共」・・・水夫たち。 「替る替る尓」・・・交替に。 「柱の上ニ登り」・・・「登」は形で覚える。前行のヒラカナの「登」と同じです。