古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の七十一

2016年05月27日 07時20分23秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「漂流外国物語」第二十一ページ、上の三~四行目

 

解読 (塩)魚、鶏之玉子鰯尓志んの塩から等毎朝上茶へ

    砂糖少々入呑之候。其節小麦之粉を五文取之餅

読み (塩)魚、鶏の卵、鰯、にしんの塩辛等、毎朝上茶へ

    砂糖少々入れ、之を呑み候。其の節小麦の粉を五文取の餅

 

 

説明 「塩魚、鶏之卵、鰯、尓しんの塩から等」・・・いずれも副食、おかず。「等」が難しい。 「上茶へ」・・・上等のお茶へ。「上茶」は読むのは無理が有る様な気もします。特に「茶」は欠けているので苦しいです。 「入呑之候」・・・砂糖を少し入れてこれを(お茶を)呑む。 「其節」・・・その際。 「小麦之粉を」・・・「粉」が難解。 「五文取」・・・『ごもんどり』、江戸時代、街道筋などで売った一個五文の餅の名前。(広辞苑)。「取」が難解。