古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の六十九

2016年05月25日 07時07分08秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「漂流外国物語」第二十ページ、上の五~六行目

 

解読 一、八日目々々ニ者悦び日と相見へ、面々湯越あび

    髯越そり、衣類を着替へ天を拝し茶汲み供尓

読み 一つ、八日目八日目には悦び日と相見え、面々湯を浴び

    髯を剃り、衣類を着替え天を拝し茶汲み供に

 

説明 「八日目八日目ニ者」・・・八日目毎の日は。「ニ者」・・・小さくて分かりにくいですが、「には」。 「悦び日」・・・祝日の事。祝日が八日目毎と書いていますが、七日目毎の間違いでは無かろうかと思います。 「湯越あび」・・・湯を浴び。 「髯越そり」・・・髯を剃り。 「衣類を着替へ」・・・良い服装に着替えて。 「天を拝し」・・・天を拝み。「拝し」が読みにくい。 「茶汲」の次に一字「子」と言う字が欠けているのか、「ミ」の送り仮名が有るのか、「子供」と読んでいる先生が普通です。 最後は「尓」・・・「に」。「茶汲み子供」が船に乗っているのかどうか疑問ですし、ここは一応「茶汲み供」としておきます。