古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の六十一

2016年05月17日 09時20分40秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「漂流外国物語」第十八ページ、上の三~四行目

 

解読 目鏡を見て、地方近く相成候得バ異国人大ニ笑

    ひ顔致し悦ぶ躰ニ見へ、船頭始メ皆々湯越

読み (遠)目鏡を見て、地方近く相成候得ば、異国人大いに笑

     い顔致し、悦ぶ躰に見え、船頭始め皆々湯を

 

説明 「遠目鏡『とおめがね』を見て」・・・望遠鏡で見て。 「地方近く相成候得バ」・・・陸地が近くなったら。「得」の崩しに注意。 「異国人」・・・外国人。「異」の字は己の下に大と書く異体字です。「国」も読みにくい。 「悦ぶ躰」・・・喜ぶ様子。「躰」・『テイ』は「体」の旧字体。様子。 「船頭」・・・この字も難しい。 「湯越」・・・湯を。「越」は変体仮名の「を」です。