「漂流外国物語」第十八ページ、上の三~四行目
解読 目鏡を見て、地方近く相成候得バ異国人大ニ笑
ひ顔致し悦ぶ躰ニ見へ、船頭始メ皆々湯越
読み (遠)目鏡を見て、地方近く相成候得ば、異国人大いに笑
い顔致し、悦ぶ躰に見え、船頭始め皆々湯を
説明 「遠目鏡『とおめがね』を見て」・・・望遠鏡で見て。 「地方近く相成候得バ」・・・陸地が近くなったら。「得」の崩しに注意。 「異国人」・・・外国人。「異」の字は己の下に大と書く異体字です。「国」も読みにくい。 「悦ぶ躰」・・・喜ぶ様子。「躰」・『テイ』は「体」の旧字体。様子。 「船頭」・・・この字も難しい。 「湯越」・・・湯を。「越」は変体仮名の「を」です。