古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の三百十五

2017年04月02日 07時59分49秒 | 古文書の初歩

 


 


 


「漂流外国物語」第九十ページ、上の五~七行目

解読 一、外国之行燈ハビイドロなり、唐土の行燈ハ角尓

    し多木毛阿り鉄乃骨茂阿り、日本と同様ニ而紙

    ニ而張り、少々細きかと覚へ申候、

読み 一つ、外国の行燈はビイドロなり、唐土の行燈は角に

    した木もあり、鉄の骨もあり、日本と同様にて紙

    にて張り、少々細きかと覚え申し候、

説明 「外国」・・・「国」が難しい。形で覚える字。 「行燈」・・・

超難解文字です。『あんどん』、今なら「電気スタンド」。室内燈。

木で枠を作り、中に油皿を置き灯心に火を灯す。又はローソクを

立てて火を灯す器具。 「ビイドロ」・・・ガラスの事。 「なり」・・・

何度も出ますが、読むのは難しい。 「唐土」・・・唐の国の事。「土」が

読みにくい。 「角尓し多木茂阿り」・・・角にした木もあり。「阿り」の

「り」は消えています。推定します。 「同様ニ而」・・・ここも読むのは困難です。

 「少々細きかと覚へ」・・・「日本の行燈より少し巾が細い様に思った」と言う事。