「漂流外国物語」第九十一ページ、上の一~二行目
突然ですが、唐土での経験は省略させて戴いて、日本帰国の話題に飛びます。
解読 同様賑々敷酒盛、夕方ニ筒と申花火数多焚終ニハ
弐つ程大ニ成音致し候、
読み 同様賑々しく酒盛り、夕方に筒と申す花火数多焚き、終いには
二つ程大に成る音致し候、
説明 「同様」・・・これを見ただけでは、とても解りません。前ページからの
文章の流れから推定します。 「賑々敷」・・・ここも難解です。賑々しく。
「酒盛」・・・酒盛り。『さかもり』。 「筒と申花火」・・・筒と申す花火。
「数多」・・・『あまた』。たくさん。 「焚」・・・焚き。花火に火をつけて上げること。
「終ニハ」・・・終いには。『しまいには』。 「弐ツ程」・・・二つほど。 「大ニ」・・・大いに。
『おおいに』。 「成音」・・・鳴る音。