古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の三百十六

2017年04月03日 07時53分54秒 | 古文書の初歩

 

 


 


 

 「漂流外国物語」第九十一ページ、上の一~二行目

突然ですが、唐土での経験は省略させて戴いて、日本帰国の話題に飛びます。

解読 同様賑々敷酒盛、夕方ニ筒と申花火数多焚終ニハ

    弐つ程大ニ成音致し候、

読み 同様賑々しく酒盛り、夕方に筒と申す花火数多焚き、終いには

    二つ程大に成る音致し候、

説明 「同様」・・・これを見ただけでは、とても解りません。前ページからの

文章の流れから推定します。 「賑々敷」・・・ここも難解です。賑々しく。

 「酒盛」・・・酒盛り。『さかもり』。 「筒と申花火」・・・筒と申す花火。 

「数多」・・・『あまた』。たくさん。 「焚」・・・焚き。花火に火をつけて上げること。

 「終ニハ」・・・終いには。『しまいには』。 「弐ツ程」・・・二つほど。 「大ニ」・・・大いに。

『おおいに』。 「成音」・・・鳴る音。